Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

村上春樹かなあ。

このあいだやっと読んだ
村上春樹かな、最近だと。
『色彩をもたない多崎つくると彼の巡礼の年』。
読むまえにきいていた前評判は、いまいちだという意見が
結構あったけれど、まあよかった。
ところで、なんで、村上春樹をよんでいる人は
ファッションで読んでるだけだというアンチ意見があるんだろ?
なかにはいる...

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この世で一番簡単なホラー小説の書き方

昨日は友人の朗読ライブにいってきた。
恐怖を主題としたものだ。

対談のなかで、
「一番簡単なホラー小説の書き方は、立場を逆転して書くことだ」
とあったのが印象的だった。
具体的な例として
「少女が日傘をまわしている」
ではなく、
「日傘が少女をまわしている」

「少女が牛の乳を飲む」
ではなく、
...

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電車にのると、そこは…、おふねさん

 恵比寿駅につく。ここから山種美術館のほうへ歩く。美術館への道案内の標識やポスターなどが年々増えた気がする。聞く人が多いのだろうが、移転してから数年。こうしてこの地になじんでゆくのかもしれない。お堀端にあった頃もよかったが。
 さて『速水御舟 ─日本美術院の精鋭たち─』(二〇一三年八月十日─十月十四...

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起きていても夢。

昼間、なにか、いいことを考えた。
けれどおもいだせない。
こうしたことも、夢みたいなものなのか。
朝、めざめても、どうしてもおもいだせない
夢たち。
おもいだせないことで、わたしが、まるで、二人以上いるみたいだ。
べつの人生をあゆむ、もうひとりのわたし。

あけがた、ほぼまんまるの月がみえた。
朝4...

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図書館はいいなあ

同居人の本を返しに近所の図書館にいった。
ちいさな図書館だ。
本があるところにゆくと、ついみてしまう。
家がせまいくせに、
貧乏なくせに、図書館はじつはあまり利用していない。
手元におきたいからかもしれない。
もう、いまは手当たり次第読むということがない。
吟味してよむ。
それは、時間がないというこ...

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