あめのおとなんて
きこえなかったのに
どうろがぬれているとき
きせつはずれのはなが
たったひとりで
さいていたとき
しりあいでもないひとが
おとしものをとどけに
おいかけてきてくれたとき
あめのおとなんて
きこえなかったのに
どうろがぬれているとき
きせつはずれのはなが
たったひとりで
さいていたとき
しりあいでもないひとが
おとしものをとどけに
おいかけてきてくれたとき
きょう
みた
えがお
いくつある?
かぞくのえがお
ともだちのえがお
まちゆくひとのえがお
ねこのえがお
ことりのえがお
あおぞらのえがお
そして
わたしのえがお
かがみのなかのえがおと
こころのなかのえがお
しんぱいかけて
ごめんね
ほんとは
それほど
かなしくないの
かなしくないのが
かなしくて
かなしいふりを
してしまったの
さいしょに
あのね
っていってから
おはなししてね
たのしいはなしのときも
かなしいはなしのときも
それから
おこりたいときも
あのね
っていってね
そうしたら
こわくないから
さむいね
っていっても
あったかくならないよ
あったかいね
っていったら
うそになるしね
さむいんだったら
あったかいところ
さがそうよ
あったかいところで
ぬくぬくしながら
あったかいねって
いおうよ