駅に続く石畳
その上を何人の人が通ったことだろう
踏まれながら
石畳は人の暖かさ冷たさをいつも感じていた
朝7時ジャストにいつもここを通る人がいる
いつもステップを踏みながら飛ぶように
どうしたのだろう
今日の彼のひきづる足取りは重い
泣いている
彼が泣いている
どうしたのだろう
どう...
駅に続く石畳
その上を何人の人が通ったことだろう
踏まれながら
石畳は人の暖かさ冷たさをいつも感じていた
朝7時ジャストにいつもここを通る人がいる
いつもステップを踏みながら飛ぶように
どうしたのだろう
今日の彼のひきづる足取りは重い
泣いている
彼が泣いている
どうしたのだろう
どう...
煎餅と饅頭
煎餅君は堅物で
ポリポリカリカリ カーリカリ
二つに割って
ポーリポリ
真面目で
素直で真っ直ぐです
饅頭君はいつも柔らか
モチモチモチモチ モーチモチ
二つに分けても
モーチモチ
のんびり大らか
気にしない
あなたは煎餅なのかな
あなたは饅頭なのかな
二人はいつも街の...
パステルで描いた
秋を描いた
秋の風を描いた
それは優しく軟らかく吹いた
秋の空を描いた
それは青く心地よく雲を流した
秋の鳥を描いた
それは我が子を思い鳴いた
街はもう夕日に染まっている
淡いかすれたオレンジの香りがした
風は止み
青空は星を実らせ消えていった
小鳥はねぐらで我が子を...
秋は山を紅色に変え
夢の中まで赤々と染めつくす
空は青くさらに青く
雲は白くその青の中をわたる
庭には花が咲いているが
なぜか泣いているようだ
風はさわやかに吹いているが
肌に刺すように痛い
遠く離れてしまった
心はもう見つからない
いつも寄り添っていた
あなたにもう触れることすら出来...
冬の光りに窓をあける
冷ややかな空気が肌に触れる
その冬の精一杯の光りを
手ですくった
かわいらしい暖かさが
指の先からこぼれれ落ちる
むかし夢がこぼれ落ちていったように
むかし愛がこぼれ落ちていったように
夢を力いっぱい握りしめた
愛をつかもうと握りしめた
なのに
夢は愛は砕け散ってい...