日が落ちての帰宅
玄関の鍵を開けようとすると
左手の奥の雑草の間から
虫の鳴き声が聞こえる
いつも同じ場所から
かれこれ1週間以上にもなる
暗くて姿は見えないが
かなり大きな音で鳴いている
日が経つにつれ私の帰りを待っていて
何かを訴えているような気がしてきた
思い当たる節はない
亡くなっ...
日が落ちての帰宅
玄関の鍵を開けようとすると
左手の奥の雑草の間から
虫の鳴き声が聞こえる
いつも同じ場所から
かれこれ1週間以上にもなる
暗くて姿は見えないが
かなり大きな音で鳴いている
日が経つにつれ私の帰りを待っていて
何かを訴えているような気がしてきた
思い当たる節はない
亡くなっ...
ほうき星
あなたはほうき星
光の尾から
星屑を飛ばしながら
宇宙をさまよう
ほうき星
わたしは
追いかける
あなたが放つ
光の尾っぽを追いかける
どこまでも
どこまでも
わたしは
追いかける
暗闇の中を突っ走る
宇宙嵐も恐くない
突っ走る
とにかく突っ走る
あなたを追いかけ
突っ走...
パラパラっとめくったノートから
ヒラヒラっと蝶が飛び出した
想いは一つ
思い出はいっぱい
わたしはあわてて
抱きしめる
あなたの横顔を
いっぱい描いたノートブックを
今日のあなたは後ろに座った
よりにもよって
ただ今講義中
後ろなんか見ていられない
だから
ノートをパラパラっとめくってみ...
私が見ることができる
一番遠い星にあなたは住んでいる
その星は暖かいのですか
寒く冷たいところなのですか
私のことが見えますか
見ていてくれますか
あなたの魂の優しさが
光に載って届いている限り
私はいつまでも
星空を見続けています
たとえ厚い雲が
全てを覆い尽くそうとも
雨が雪が
どん...
箱のふたを
そっと開ける
中から出てくるのは
憎しみそれとも愛
ためらう私に
促すあなた
開けてもいいの
全てが終わってしまうかも知れないのに
始まりは終わり
終わりは始まりさ
笑いながら
そう言うあなた
中を見た
何も入っていなかった
風が微笑みながら
肩を抱いてくれた
その時
...