立ちすくむ
そこに立ちすくむ私に
霧のような
雨が降り注ぐ
今涙が砕け散って
今心が砕け散って
無言で
空から降りそそいでいる
東からの風に
花の香りが痛い
風よ
あなたはなぜ無言で光っていられるのか
手のひらに刺さる雨に
呼吸が止まった
バラバラになった心を
リセットしてみようか...
立ちすくむ
そこに立ちすくむ私に
霧のような
雨が降り注ぐ
今涙が砕け散って
今心が砕け散って
無言で
空から降りそそいでいる
東からの風に
花の香りが痛い
風よ
あなたはなぜ無言で光っていられるのか
手のひらに刺さる雨に
呼吸が止まった
バラバラになった心を
リセットしてみようか...
春ちゃんが引っ越しをしてから半年がたちます
幼馴染の秋ちゃんが菜の花を摘んでいます
ここはとある団地の近くの原っぱ
春になるとたくさんの菜の花が咲きます
秋ちゃんは小さいころから
春ちゃんとここで遊んでいました
二人は春になると咲く
この黄色い小さな花が大好きでした
春ちゃんは団地の三階に
...
桜の木が恋をしました
ある街の海の見える高台にある若い桜です
名前は桜夫
恋をされたのはすぐ隣の小さな桜子
彼には思いを伝えるすべがありません
そうだ
彼は思いを花びらに託して伝えます
散っていく花びらはいかだとなって清流を流れていきます
花いかだはそのまま海へと流れていきました
海はにこ...
この場所に
何か忘れ物をしてきたような気がする
小さないくつもの思い出が
現れては消えていく
もう一度話しかけてもいいですか
あなたに
もう一度触れてみてもいいですか
あの頃に
誰か私を知っていますか
あの頃の私を知っていますか
笑い声が聞こえる
泣き声が聞こえる
怒りの声が聞こえる
悲...
ロールケーキをナイフでカット
よくよく見るとカタツムリ
くるくる巻いたカタツムリ
お皿に乗ったカタツムリ
一つだけでは可哀そう
もう一つ切って並べてあげる
いただきま~すって
一つ食べたら・・・
あらあら
またまた一つだけ
可哀そうだな
可哀そう
もう一つ切って
並べてあげた
くるくる...