二人分のコーヒーを淹れた。
友はお湯を沸かす間、窓から見える大通りの景色を眺めてた。
空はキレイな雲が流れ、商店街通りは人影であふれている。
友は言う、ここから見えるレンガ倉庫の景色が好きだと。
正確にはレンガ模様であって、レンガ作りではない。
そんな事はどうでもいいのだが。
その建物から伸びたロー...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
二人分のコーヒーを淹れた。
友はお湯を沸かす間、窓から見える大通りの景色を眺めてた。
空はキレイな雲が流れ、商店街通りは人影であふれている。
友は言う、ここから見えるレンガ倉庫の景色が好きだと。
正確にはレンガ模様であって、レンガ作りではない。
そんな事はどうでもいいのだが。
その建物から伸びたロー...
携帯が鳴った、例のリズムで。
それは登録しているマスターからの℡である。
「ハィ」
「今夜・・・彼女来るょ」
私はその先の言葉が出なくてもわかった。
「行くょ・・・・」
ゼブラ夫人のことである、
あれから何度か来ているらしいがすれ違いで面白い話がきけないままだ。
そんなこんなでマスターもゼブラ夫人の...
待ち合わせ場所のコンビニの前、
白い息でマフラーを巻いて。
「寒い中待たせてごめん」
と、駆け寄るその人に感じよく受け答えした。
私は突然降ってわいた、
あさってな考えに心を奪われていた。
夏のあなたが見たい、
半そでシャツのあなたが見たい。
その真っ直ぐな腕が、
こうばしく焼けていくところが見たい...
心って砕けるんだと
初めて知った日
粉々になった小さなかけらを
拾いながら泣いた
それがある日
もとどおりのかたちに
かえっているのを見つけて
わたしはもっと泣いた
こんな幸せが存在するなんて
まるで信じていなかった
この世のものとは思えない
たったひとつの小さなキスで始まった
この瞬間に永遠に留ってもかまわない
空の星すべてをつかめる気分
あなたの瞳を見つめると
夢中になってしまう
現実なの 幻なの
夢がすべて叶おうとしている
すべてあなたのおかげで
まる...