僕の手が伸びていって 見たことのない星をそっと捕まえた すると手は緩やかな灰色の坂になり ぼんやりとした義務感に強いられて 僕はその坂を上りはじめた 坂の中ごろで降りてくるあなたに出会った 坂の上に何かあるのかと訊くと 一言あなたは「夢」と言って静かに微笑んだ ...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
僕の手が伸びていって 見たことのない星をそっと捕まえた すると手は緩やかな灰色の坂になり ぼんやりとした義務感に強いられて 僕はその坂を上りはじめた 坂の中ごろで降りてくるあなたに出会った 坂の上に何かあるのかと訊くと 一言あなたは「夢」と言って静かに微笑んだ ...
みごとな壷が献上された。 この世のものとも思えぬ妖しい美しさに臣下の者どもが息を飲む中 若き皇帝は言った
『いつかこの宝も壊れる時がこよう その時、不注意で壊した者の命が失われぬよう 今余の目の前で打ち壊すがよい』 財宝よりも人の命が大事だと
壷を壊させた若き賢帝も
後にたくさんの家...
僕はなぜここにいるのか分からなかった この体に詰まった夢を 誰かにあげるためにやって来たのか
しかし、君に出会いその答えを見い出した 僕は愛と闇の戦いの中にいた だから静かさと喧騒の相克の狭間にいるとき 君の心を狂わせたかもしれない 題名を忘れた音楽のように 不意に聞こえて懐...
どんなに綺麗な言葉より
どんなに熱い眼差しより
「好き!」
の一言がいちばん嬉しかった 君だけを見つめ
君だけの声を確かめ
君だけのことを感じ取り
君だけのぬくもりを抱きしめる 音も...
ランボーに、「母音」にという詩があって、Aは黒、Iは赤、Uは緑、Eは白、Oは青と感じると書いてある。言葉が色彩と結びつくのは面白いけど、異なる感覚が不意に結びついてしまうのはけっこう世界共通らしい。 例えば、 味覚と色 ウニを食べると朱色が頭に広がるとか 視覚と聴覚 クレーの絵画か...
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