Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

ひとあしはやいお花見、そしてオカメ

ボストン美術館展に上野トーハクへ。これは後日どこかで書きますね。庭園内、上野公園内に寒桜、河津桜が咲いている。ソメイヨシノ開花前に思いがけず花見ができた。静かな花見だ。冷たい風、穏やかな陽射、ヒヨドリ。あと数日で上野はお花見で賑うだろう。

上野公園の小さな桜。花が下に向いて半開き、細い枝がなよやか...

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春に伸ばした河津桜の花の腕

野川沿いの散歩道。
最近いつもと違う橋を通ると猫屋敷(5匹はいる模様)があるのを発見したので今日も通った。
橋近くの岸に桃色の満開の木。
桃かしらと近づくと河津桜だ。
流れに桃色の手を差しだすように。
或いは春に伸ばした花びらの腕。
猫は今日は一匹、縁側で日向ぼっこ。

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ちりはじめた紅梅の満開の中

公園の紅梅。ひときわ香りをはなっていたが、昨日までの雨で花びらが大分散った。地面に丸く桃色の円。根元近くに立つ。まだ枝には花が沢山残っているので、上も下も花が咲いているよう、匂いとともに紅梅に包まれているようだ。

野川の岸辺の散歩道を自転車で走っていた。川のまん中あたり、向こうから白鷺が飛んできた...

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夕暮れにニュクスがやってくる

落日後の暮れ残った空。
ギリシア神話のようだと心の中で呟く。
何故そんなことを? 
呟きのすぐ後で、光に遅れた音のように理由がわかった。
西の空半分を覆う黒い雲が、
夜の女神ニュクスのように見えたからだ。
巨大なマントを広げて、最後に残った昼をまさに飲み込もうとして。

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四十雀

春になると四十雀の声がよく聞こえるようになる。
繁殖期のさえずりだそうだ。
ツーピーツーピーと本等にはあるが、
空から鈴の音がふり注ぐように響いて聞こえる。
ルーリールーリー。
見上げたら高い木の上にいた。
もっと天高くからだと思った。春の空の鈴。

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