Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

燕尾服がヒューと飛ぶ

この頃、よく燕を見る。ヒューと滑空するようにとぶ。羽根の形が独特なので、すぐにわかる。あの、燕尾服のような、(というか、燕の姿からとったのだけれど)羽根のかたち。
4月から7月は、産卵期だというので、その関係だろうか。あるいは巣立ちをおえた雛と親鳥は、河川敷などをねぐらに集団で暮らすというから、その...

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夕焼け

いま時分は日が暮れるのがおそい。
朝焼けと夕焼け。どちらがすきかといえば、夕焼け。
一日のはじまり、よりも、一日のおわり、のほうが。
おわるまえに、たしかにある、あざやかな日没の色。
川にバラ色の空が映るのをみたりすると、
いまだにしんじられない心持がする。
たそがれ、ということばには、人生のたそが...

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田んぼの水面に映った空

水を張っていた公園内の田んぼ、今週になってようやく苗がうえられた。まだよわよわしい。池にうわった水草のよう。水面には空や木が映っている。わたしはこうした像がすきだった。水にうつった月とか。それは実像ではないから実在しないものなのだろうか。いや、こうして見えているのだから、それでも現実なのだ。書物の世...

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コウモリ

夕方というより、夜、岸辺で蝙蝠が飛ぶのをみる。蝙蝠をみるとなぜか心がさわぐ。夜のなかで飛ぶ生き物だからかもしれない。鳥でも獣でもない…、イソップだったかの寓話を思い出す。どちらでもありどちらでもないものとして、嫌われてしまう。いや、嫌われるようなことを蝙蝠がした、というのが物語の筋だっ...

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重なることで似る

今朝はよく晴れている。明け方、外に出てみた。朝なのに夕景のようだ。日食のときの暗さとは違うが、まだ暗さがのこっている。暗さと明るさが混ざっている。朝と夕方がまじっているように。それはどちらも昼と夜がかさなりあっているからだ。月と太陽がかさなるように。重なり合うことで私たちが似ることがあるように。

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