Nicotto Town



「主語と述語のあいだ」


お仕事でとある文章を書いていると、キーボードの上を横切る猫。 誤字が生まれる。
でもふと読み返すと、その誤字のままの方が、どこか詩的だったりする。
「これは意図的か?」と尋ねると、椅子の背で尻を向けた。
——猫は時に、推敲を超える。   ...

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分析してみた(笑)

ニコッとタウン──エントロピーの低い場所で いつからか、ネットの世界はノイズで満ちはじめた。
新着、通知、ランキング、話題、炎上、トレンド──次から次へと押し寄せる情報の波。
その中で、わたしの気持ちはどこかへ置いてきぼりになっていた。 でも、ニコッとタウンに入ると、空気が変わる。 ゆっくりとし...

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染み

窓が少し開いていた。
揺れていたのか、揺らされていたのか、もう定かではない。
遠くの音が、床の上をすべるようにやってきて、何かを撫でて去っていく。 部屋には、何かが残っていた。
それは形を持たず、匂いでもなく、ただそこに“居る”としか言えない何かだった。
息をひそめて...

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平気、の奥にある場所について

深夜2時過ぎ、コップに半分だけ注いだぬるい水を飲んでいたとき、
僕はふと、自分の口癖のようになっている「平気だよ」という言葉について考えていた。 「平気」というのは、不思議な言葉だ。
表面はとても軽くて、宙に浮いている感じがするのに、
その下には、何かひんやりとした重さが横たわっている。
ま...

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静かな日常の途中

年を取るっていうのは、たぶん、そういうことなんだと思う。
誰かと寄り添わなくても、日々は静かに流れていく。
何かを求めすぎないことにも、人は慣れていく。
そうして、静かな暮らしが当たり前になっていく。誰かがいなくても、生きていける。
ひとりの時間には、ある種の自由がある。
食べたいときに食...

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