異和がおおむねやさしい
- カテゴリ: 日記
- 2012/07/04 21:51:04
突然訪れるものの異和感。
たとえば石の隙間から茎をうねらせ、のけぞるように咲くアザミ。
勝手に春の鳥だと思っていたウグイスの完全な鳴き声が
夏の暑さのなかで警笛のように響くとき
(彼らは春はまだ少し鳴き声 が不慣れな感じがする)、
殆ど通らない道を通って知った、
いつもの田んぼ湿地や林のある公園の後...
日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。
突然訪れるものの異和感。
たとえば石の隙間から茎をうねらせ、のけぞるように咲くアザミ。
勝手に春の鳥だと思っていたウグイスの完全な鳴き声が
夏の暑さのなかで警笛のように響くとき
(彼らは春はまだ少し鳴き声 が不慣れな感じがする)、
殆ど通らない道を通って知った、
いつもの田んぼ湿地や林のある公園の後...
仕事で歩く。
このあたりの崖線沿いには林や湧水も残っているが、
お屋敷的な家もかなり建つ。
庭に保存林の大木がある家が何軒か。
庭から湧水の流れる家も。
突如花壇のある小さな森が。
個人の土地を市民緑地として開放しているという。
現実からいきなり物語世界へ足を踏み入れたよう。
蛍袋、モネの絵で知った...
今日も日中、外にいた。
家の近くはこっそり、湧水がでるところが多い。
たいていは湧水が出るところは、公園になっている、
なかには公園なのにその区画だけ金網をして
入れないようにしているところもあるが、
どうも、見た限りでは、二軒ばかり、庭に
湧水のある家がある。
ひとつは、どこかのパンフレットでみた...
「私は夢を見ているような気がした。それが現実の町ではなくって、幻燈の幕に映った、影絵の町のように思われた。だがその瞬間に、私の記憶と常識が回復した。気が付いて見れば、それは私のよく知っている、近所の詰まらない、ありふれた郊外の町なのである」
(萩原朔太郎『猫町』)。
町を歩きまわる仕事もはじめた。...
ようやく身辺が忙しくなってきた。
ベランダに雑草と化したモジズリが咲いている。
一年草で種で増えるが、蒔いた記憶がなく、
あちこちの鉢に勝手に生えてくれる。
最初は一つだけ。
これだけなら、来年は飛ばす種も少ないだろうから、
見られないかもと心配になったら、
知らないうちに五つ位花穂をだしてくれてい...