リンリーン、電話がなる。
「もしもし、沖人です。」
「後輩のNです。先輩、またやらかしましたね。」
「久しぶりだな。君のことを知らない人達も増えているんじゃないか。」
「そうです。後輩K君の出番の方が多くて嫉妬しています。」
「なんの用だ。」
「創作小説ですよ。また、失敗作になりましたね。」
...
リンリーン、電話がなる。
「もしもし、沖人です。」
「後輩のNです。先輩、またやらかしましたね。」
「久しぶりだな。君のことを知らない人達も増えているんじゃないか。」
「そうです。後輩K君の出番の方が多くて嫉妬しています。」
「なんの用だ。」
「創作小説ですよ。また、失敗作になりましたね。」
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創作小説は、作者の人生を背景として、失恋ものが多い。しかし、夏になると読者サービスで怪談に挑戦している。
そのサービス精神が裏目に出て、昨年8月に書いた「点と線」は、史上最低の駄作との評価を得て、謝罪広告まで出さざる得ない事態となった。
今年の怪談ものは昨日書いたが、どうもコメントが作者の思惑と...
部下に夏風邪をうつされてしまった。喉がとても痛くなり、そのうち、肺も痛くなった。気管支系に集中攻撃をかけられ、熱も出ているのだろう、暑さを感じることができず悪寒を覚えて、猛暑が過ごしやすくなってしまった。
水曜の夜から、変な感じだなと思い始め、昨日の飲み会が辛かった。さらに、風邪薬と飲めないビール...
妹からメールが届いた。
クロアチアとスロベニアに家族で旅行に出かけてくると書かれていた。
兄は、エアコンもなく風も入らない部屋で苦しんでいる。やむを得ず網戸のない窓を開けっぱなしにしていて、毎晩、蚊と戦い睡眠不足気味である。
この夏の遠出は、桃を買いにいった山梨で終わったような気がする。
せめ...
2週間ぶりにジョギング。折り返し地点の荻窪で喫茶店で休憩した。新聞を読んでいたら、隣の親子の会話が自然と聞こえてくる。それは、関西弁が心地よいのと声が大きいから。
30代くらいの息子さんとお母さんの親子。伊邪那美と伊邪那岐の国造の話になったので、耳を傾けた。
「伊邪那岐と伊邪那美が、雲の上から、...