窓の外を見ると、山の上にぼんやりとした月が輝いていた。
育ての親を捨てた人が見た月もこんな感じだったのかなと思った。
窓の外を見ると、山の上にぼんやりとした月が輝いていた。
育ての親を捨てた人が見た月もこんな感じだったのかなと思った。
今日は映画を見に行った。
上映中に抹茶ラテを飲んでいたが、飲んでも飲んでも喉が渇いた。喉を潤せなかった。
これからはなるべくお茶以外は飲まないようにしようと思った。
机に座っていると、どうしようもないものが目の前に3つ、4つと見えてきて、嫌な気分になる。
年月が経てばどうでもよかったと思えることばかりだろう。だが、今を生きている身としては「一つでもいいから悩みが解決すればいいのに」と考えてしまう。考えるだけで行動しないままだ。
夕飯前に、ハガキを出しに外へ出た。
道すがら犬を連れている人や植物に水をやっている人が見えた。暗かったので人の姿は影のようになっていた。
影絵の世界に迷い込んだようで少し楽しかった。
部屋の整理をしていたら、本が入った透明な箱を見つけた。中には、マンガが10冊くらい入っていた。
その中から、あるマンガの1巻2巻3巻の3冊を手に取った。
せめて1巻目は読みたいと思って、わざわざ古本屋で買ったマンガはすでに家にあったのか。そう考えると気持ちが落ち込んでしまうので、何も考えな...