15になったら、海の上を見ることが出来る。小さな人魚姫は、海の底でその日を心待ちにしていました。ようやく 15才になり、人間になってあの王子様に会いたいと思い陸に上がりました。そこには あの怖いおばあさんがおり、「どうか、人間にしてください」と熱心にたのみました。おばあさんは「いいとも、足をつけてあ...
15になったら、海の上を見ることが出来る。小さな人魚姫は、海の底でその日を心待ちにしていました。ようやく 15才になり、人間になってあの王子様に会いたいと思い陸に上がりました。そこには あの怖いおばあさんがおり、「どうか、人間にしてください」と熱心にたのみました。おばあさんは「いいとも、足をつけてあ...
「わたしは子どもが大好きです」と、月は言いました。「とりわけ、小さい子ときたら、まったくおもしろいですね。連中がわたしのことなど少しも考えていない時でも、よくわたしは、カーテンや窓枠のすきまから部屋の中をのぞいているのですよ」 ちひろのアンデルセン 絵のない絵本より