理由もなく古本屋で買い求めた詩集を
近くの喫茶店で読み終えると
本の上にうっすら埃がついているのに気付いた
それを掃おうとして表紙で指を切った本屋の棚に何年も置かれていたのだろうその汚れを気にした私の心を
静かに深く切り裂くかのように
血が滲んできたが痛くはなかった
日...
昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神
理由もなく古本屋で買い求めた詩集を
近くの喫茶店で読み終えると
本の上にうっすら埃がついているのに気付いた
それを掃おうとして表紙で指を切った本屋の棚に何年も置かれていたのだろうその汚れを気にした私の心を
静かに深く切り裂くかのように
血が滲んできたが痛くはなかった
日...
『小さな薄い辞書だけを持って、見知らぬ国に住んでみたい』 そう言い残して君は僕のもとを去って行った
それから数ヶ月が過ぎて一通の手紙が僕のもとに届いた 自分を語る言葉を捜しているとページをめくる手が透き通ってきました やがて、全身が消えてしまうと他の人には風に吹かれてページがめくれてい...