Nicotto Town



昔、昔ギリシャにゼウスという神がいました。
その末っ子の名前はヘルメス!
その800代目の子孫が僕ちゃん!
決して嘘八百ではありません。
自由気ままな僕は泥棒や山賊の守り神

新しい炎




その刀はどこで手に入れたのかと聞かれて アステカの酋長は空を指差した 神からの神聖な贈り物であるかのように 誇らしげに 流星が輝いて われらに 鉄をもたらしたのだと
文明を纏った人たちは  笑顔でそれを聞いた後神の形相をして彼らを滅ぼした 地面から掘り出された鉄が天空の神とそ...

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桜舞う朝




知らず知らずに歳を重ねるのではなく ある日突然おじいさんになりたい 孫の誕生によってではなく 見知らぬ子供たちの目の中で 誰も気づかない瞬間に年老いるように 年寄り扱いされるのに抗ってきた肩の力が そのとき急に抜けて おじいさんという門をくぐりぬける 桜の咲く小学校の門を 初...

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満月の夜





ドアを叩いたのは青白い布を纏ったお前だ
月が満ち始める前にユニコーンに跨り
月の谷を渡って来たという
バルコニーに置いたヒイラギを擦り抜け
月の光のように入ってきた
部屋のあちこちで、
散乱したもの、欠け落ちたもの、
古いがらくたなどがキラキラと光り始めた

金星は既に沈み
...

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思い出し笑い




交差点で出会った少女が急に微笑んだ
僕に向かって投げかけられたものではないが・・・

心の内から湧き上がってこぼれた微笑み
自分でも気づかないで顔から溢れてしまう
泉のような、光のような、透明なもの
笑いかける相手もいないのに一人で微笑んでいる
楽しい語らいの中で人から人へ広がる笑...

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共感色





 ランボーに、「母音」にという詩があって、Aは黒、Iは赤、Uは緑、Eは白、Oは青と感じると書いてある。言葉が色彩と結びつくのは面白いけど、異なる感覚が不意に結びついてしまうのはけっこう世界共通らしい。 例えば、 味覚と色  ウニを食べると朱色が頭に広がるとか 視覚と聴覚 クレーの絵画か...

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