Nicotto Town




【小説】ガラスの少女 その⑪ お互いの気持ち


――――病院
私の部屋は角の一人部屋でした。本当は、精神科への転院を勧められたのですが、遠くになって浩平に会えなくなるのが嫌で、このまま学校の近くのこの病院でお世話になることにしました。面会時間も無理を言って夜の8時までにのばしてもらいました。その代わり、カウンセリングを受けることになりました。小...

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【小説】ガラスの少女 その⑪ 病院


――――病院
気が付くと、私は病室のベットに寝かされていました。愛里ちゃんと浅倉さんがいました。「湖桃先輩、大丈夫ですか?」愛里ちゃんが聞いてくれました。私は左手にまかれた包帯を見て、自分のしたことを思い出しました。そして、ひとりぼっちだと...私は、もうどうしていいのかわからなくなりました。涙が...

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【小説】 ガラスの少女 その⑩ 崩壊


――――小松公園
私を残して大地君は愛里ちゃんを連れて学校に帰っていく...
パリーーーン!
心が砕け散った...
もう、どうなっても構わない!大地君は、私を見捨てた!愛里ちゃんもいない...
浩平...
浩平...
浩平も、もう、私を抱きしめてはくれない!!
私は我を忘れて、気が付いたら、カバン...

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【小説】ガラスの少女 その⑨ 崩壊の前兆


――――湖桃の家
「湖桃ーー!高橋君が迎えに来てくださったわよ。」私は学校に行くつもりはなかったんです。でも、大地君が来てくれたので、慌てて用意をして、玄関に行きました。「大地君、迎えに来てくれたんだ♡」私は、嬉しかったんです。浩平でさえ、迎えに来てくれたことはなかったから...「おまえ、ほっとく...

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【小説】ガラスの少女 その⑧ 別れの結末


――――3年10組の前の廊下
私は大泣きして泣き崩れました。大地君はそんな私を抱きかかえるように連れて行きました。「大地君のばか!!!!」「どうして浩平と別れさすのよ!!!!」私は大地君の胸をドンドン叩き泣きました。大地君はその両手をしっかり握り、こう言いました。「湖桃...おまえ、今の浩平と居て...

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