Nicotto Town


モリバランノスケ


遥かな尾瀬

今、小蝶とクワオは、銀河Expressを降りた所だ。場所は、標高約1700mに位置する尾瀬沼。そこに息衝いているアオモリトドマツの枝上である。ここの駅長が彼であり、樹齢は優に⊕⊕⊕年を越える、この地の歴史に詳しい老木である。

上空は、雲一つ無い、真っ青な空。大気は澄み渡り、夏の陽光が、辺りを照...

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故郷の小蝶

快晴である。雲一つ無い。焼ける様な真夏の光線を通して、遥か彼方に広がる、房総の山々が見渡せた。今、小蝶は、青年クスノキの小枝に止まり、葉の陰から、懐しい風景に魅せられていた。密かに、(故郷はいいな~)と、呟いている。

そんな小蝶の仕草を、優しげにじっと見ていた青年クスノキが、言葉を掛けて来た。...

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故郷への小蝶 

今、正に、台風7号が関東の南岸を通過しょうとしている。小笠原諸島、伊豆諸島の上を通り、進路を北北東に変えた。関東には直接上陸しない。が、風雨は強い。大きな台風の目が、東京都、千葉県、茨城県を、すっぽりと包み込んでいる。

一夜明けた。東京は無風。雲一つ無い青空が拡がっている。台風は、強い勢力を保...

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田浜山の小蝶

今日も暑い。小蝶とクワオは、枯木クヌギの葉陰で、日差しを避けて一休みしている。所は、都内の閑静な住宅地に隣接する、公園である。二人は、Expressで到着したばかり。未だ冷めやらぬ、駅長三毛猫マコからの温かい歓迎振りだ。

公園の南側には、田神川が流れている。橋を渡った向う側には、歴史を感じさせ...

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高松山の小蝶

たった今、小蝶とクワオは、銀河Expressを、降りた所である。ここの駅は、東京西部の小高い岡の上にある、戦国時代の城址。連日の猛暑だが、山上であり、身体を通り抜ける微風が心地良い。二人は、黒松の葉陰で一休みしている。

そこからは、少し雲が浮かぶ青空の下、遙かなる丘陵地が見渡せた。彼等の視線は...

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