仮想劇場『絵筆を手に取る苦痛と快楽』
- カテゴリ: 自作小説
- 2024/08/17 09:22:43
「もうそろそろ良い返事を聞かせてくれてもいいだろう?」 悪友がそう言って一冊のクロッキー帖を僕に差し出す。僕は返事を渋りながらも黙ってその一冊を受け取った。
あれは今年の4月のことだったか。しばらくは納得もないままボー然と時を潰しすごしていた。ようやく重い腰をあげたのは6月に入ったころだったか。...
「もうそろそろ良い返事を聞かせてくれてもいいだろう?」 悪友がそう言って一冊のクロッキー帖を僕に差し出す。僕は返事を渋りながらも黙ってその一冊を受け取った。
あれは今年の4月のことだったか。しばらくは納得もないままボー然と時を潰しすごしていた。ようやく重い腰をあげたのは6月に入ったころだったか。...