霧雨に煙る坂道を傘も差さず歩く私たち
狭い闇に包まれすれ違う人にも気付かない
二人の呼吸は重なり合うことは無くそれでも無言で歩いていく
想いの一つ一つが剥がれ落ちていく
音もなく
そう全てが消えてしまったのだ
私たちは消えてしまったのだ街灯の光が鈍く路上に滲む
濡れた路上に私たちの影はもう映らない
...
霧雨に煙る坂道を傘も差さず歩く私たち
狭い闇に包まれすれ違う人にも気付かない
二人の呼吸は重なり合うことは無くそれでも無言で歩いていく
想いの一つ一つが剥がれ落ちていく
音もなく
そう全てが消えてしまったのだ
私たちは消えてしまったのだ街灯の光が鈍く路上に滲む
濡れた路上に私たちの影はもう映らない
...
あなたの冷えきった手を立ち止まりそっと包み温める
白い街並みに昇る朝日がそっと差し込むように
白い息が震えながら交差する
遠く山並みが煙っている今夜も雪が降ってくるのだろう
雪を踏む音が聴こえる静かに一歩一歩
新しい世界へ迷うことなく
温め合いながら進む私たちは
確かに一歩一歩と
...
粘度の強い愛の赤いマグマがゆっくりとあなたの清んだ青い心に流れ込む
瞬間にそれは弾き飛ばされる激しい音を立てて
満ち溢れる水蒸気に白く煙る景色四方に吹き荒れる旋風
何がいけないのか何が不足なのか
冷え切った黒い塊があなたの外にくすぶっている
白い雪が降り続く
目をつぶると雪音が聴こえる
曇った窓...