Nicotto Town



仮想劇場『秋空に心割りながら』


 大きなため息で肺が空っぽになったんで、今度はヒツジ雲を見上げながら腹いっぱいに秋の澄んだ空気を吸い込んだ。 僕はそれ以上のものを望まない。それだけで今は充分に満たされている。

 学生時代、いつも金が無くって結構無茶なバイトをした。今にして思えばあの頃の僕は後先のない窮屈な人間だったと思う。言い...

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