自作小説倶楽部7月投稿
- カテゴリ: 自作小説
- 2017/07/31 21:41:06
『黄金の砂漠の夢』
あれは1943年の夏のことでした。私は16歳で照り付ける太陽の下、青い海原を前に絶望していました。少し前まで使命に燃えた一等水兵だったというのに。私が乗り込んだ巡洋艦はあっけなく敵の潜水艦に撃沈されてしまい。下っ端のため何故こんなことになったのか、船の任務が何だったのかすらわか...
『黄金の砂漠の夢』
あれは1943年の夏のことでした。私は16歳で照り付ける太陽の下、青い海原を前に絶望していました。少し前まで使命に燃えた一等水兵だったというのに。私が乗り込んだ巡洋艦はあっけなく敵の潜水艦に撃沈されてしまい。下っ端のため何故こんなことになったのか、船の任務が何だったのかすらわか...
毎年恒例になった愛犬のサマーカット、朝に預けて午後に迎えに行く。
3年目のトリマーさんも慣れたもので以前よりカット終了が早くなったような。
わー別犬、ありがとうございました。と対面した。
トリマーさんその1;「この子、ちょっと乱暴になりました?」
私: (((へ??)))
...
『手紙』
拝啓 城崎由梨乃様
お久しぶりです。お元気ですか。
ああ、いけない。差出人の名前を見ても私が誰だかわかりませんよね。R高等学校でほんの少しの間、貴女のピアノを聞いて言葉を交わした下級生です。あの頃、貴女への憧憬で胸がいっぱいでちゃんと自己紹介をした記憶すら無いのです。いまでは不...
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