思い出すことがある、
何かのはずみに、
立ち止まったり、
ふりむいたり。
流れる景色を見た時。
大好きな場所のこと、
懐かしい風のこと、
匂いのこと。
魚のようにキラめいて、
一瞬に消える。
今でさえ、
明日は思い出。
ゆらめいて消える、
淡い影。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
思い出すことがある、
何かのはずみに、
立ち止まったり、
ふりむいたり。
流れる景色を見た時。
大好きな場所のこと、
懐かしい風のこと、
匂いのこと。
魚のようにキラめいて、
一瞬に消える。
今でさえ、
明日は思い出。
ゆらめいて消える、
淡い影。
仕事が早く終わり、買い物をして帰ることに。
そんな時、偶然はあるのか。
逢う覚えのない人にあったような気がする、
彼女とはどこで出会ったのだろう。
ここえくる途中に偶然声をかけられたのか、
それとも、待ち合わせをしたのだろうか。
ずっと昔に、誰かの家で見た彼女なのを思い出した。
桃色のワンピースに、...
曇っている、さっきまで晴れてたのに。
不思議と草一といると天気が安定しない、
だから雨男なんて呼ぶ奴もいた。
花びらが足元から舞い上がり、
風にはこばれてどこかへ消えてしまった。
散る花はあらたな風を誘い、雲を呼んで、
しだいに日がかげってしまう。
誰もいない座敷で私は花葛をみていた、
草一の祖母が...