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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作……(2)

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作「二度目のタンカレー夫人」 (2)
此劇の倫敦で復興した時は丁度カンベル夫人が、同じく倫敦での名優の一人なるマーチン・ハーヴェーと一座して、かの獨逸のズーダーマンが近作の一つたる「エス・レーベ・ダス・レーベン」を「生の喜び」と英譯して演つて、大喝采を搏した直ぐ其後であ...

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■近代文藝之研究|講話|ピネロ作……(1)

■近代文藝之研究|講話|ピネロ作「二度目のタンカレー夫人」 (1)
     ピネロ作「二度目のタンカレー夫人」
     (上)
丁度イブセンの死んだ後であるから、イブセンの勢力感化の如何に歐洲文藝壇に大であつたかといふ一例ともならうと信じて、茲に英吉利脚本作者の最高位を占めて居るピネロのことを話...

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■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(13)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (13)
それで此劇の結論は、快樂一本筋でいけば人生は不道徳の範圍に飛び込む、道徳と衝突する、妻君は即ちそれを證して居る。人生に於ける眞の快樂は道徳と調和し得る範圍でなければならぬ。即ち文明的でない濠洲の生活といふやうなことが、一層容易にこれを成し遂げること...

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■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(12)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (12)
そして種々夫の言ふ事があるが中に、自分は四十年濠洲のワイルド、ネーチュア(荒漠たる自然)と闘つて、そしてこれから快樂をと思つて故國に戻つて見れば萬事は豫期と違つて眞の快樂は茲に無いことを發見した。矢張眞の快樂は濠洲の自然の懷にある。これから亦た彼所...

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■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題(11)

■近代文藝之研究|講話|英國劇と道徳問題 (11)
妻君は自堕落である。自分一人は快樂のためにやると思つても、四圍が然うは爲せず、何時も相伴に舞踏の對手となる若い男があつて、これが特に妻君の氣に入りで、常に此男と酒を酌み、音樂を奏しなどして、特別に親しくして居るために、妻君の方からは別に然る心は無く...

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