唇が淋しくてたばこを吸った
あなたが忘れたライターで
涙を煙りのせいにする
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
秋の真夜中は
それぞれの約束を
確かめ合えて
いるのに
ポケットの中で
忘れられた
キャラメルが
溶けないうちに
食べてと
騒いでる
悪友が、地元の湧水を持ってきてくれた。
飲んでみると、ほのかに甘いような・・そんな感じがした。
そういえば、父の田舎にもそんな場所があった。
羊歯類が妙に白い葉裏を音もなく翻して辺りは、シンとなる。
流水をたどると、瓢箪の形をした小さな池へ注いでいた。
くびれた処に、朱塗りの橋がかかっていた。
子供...