Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

場に咲く花を言葉が縁だ─『異界を旅する能』他3

 この本を読んでいる途中、NHKで『古典芸能への招待 能「求塚」~観世流』をやっていたので、録画して観た。安田登氏は、宝生流なので、観世流とは流派は違うのだが、丁度よかった。TVでは一年に数回、やるかやらないからしいから。こんな風に重なることがあるのだと思う。
 言葉がわからないのでは&hellip...

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場に咲く花を言葉が縁だ─『異界を旅する能』他2

 本題…。だったのだろうか。実はすこし前にいった「かわいい江戸絵画展」、府中市美術館のミュージアム・ショップで『異界を旅する能』(安田登、ちくま文庫)を見つけた。「異界」という言葉にまず惹かれた。ちょうど展覧会という異界から出てきたばかりだったし、そこでこうした題名に出会うということは...

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場に咲く花を言葉が縁だ─『異界を旅する能』他1


 この頃、日本的なもののほうへ気持ちが傾いている。理由はいくつかあるかもしれないが、ぱっと思いつくのは北斎だ。北斎によって、浮世絵のよさを知った。触れられることができた。それまではどうも浮世絵は苦手だった。いいと思えなかったのだ。もっとも今も、浮世絵に関しては北斎以外のものにはあまり触手がうごかな...

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土方歳三と葛飾北斎

尊敬する人物で、まっさきに連想するのが
土方歳三。

ぶれない生き方に、小学生のころから憧れている。


今なら葛飾北斎だろうか。
有名な冨嶽36景は、70歳をすぎてからの作品だ。
今でもかなり高齢だが、当時は今の8掛けの年齢だから
今の年齢でいうと、95歳をすぎてからの作品ということになる。

 ...

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おくのほそ道

むかしは、『おくのほそ道』
よさがわからなかったんだけど、
いいなあ。
ことばが重層的だ。
たたまれ、たたまれ、ひろげると、
世界が、古と、歌と、現在(彼、芭蕉のだ)を、緻密にむすびつけて
そこにあるのが、感じられる。
彼の旅は、決して、生半可な気持ちで行われたものではない。
それは境界をめぐる旅で...

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