何かをひとつ手に入れる時、
失うものは決してひとつじゃない。
でも、そんな恐れなどみじんもない。
だから私は、この手に入れる。
たとえ幾つ失っても。
このドキドキにはかなわない、
さぁ~お話の続きが待っている。
扉を開こう。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
何かをひとつ手に入れる時、
失うものは決してひとつじゃない。
でも、そんな恐れなどみじんもない。
だから私は、この手に入れる。
たとえ幾つ失っても。
このドキドキにはかなわない、
さぁ~お話の続きが待っている。
扉を開こう。
諦観の中を泳ぐ
この窓からじゃ月は見えないね
遠くで金星が私を笑う
この腕も足も縛られていたなら
届かない星に焦りは感じないだろう
「超能力」という言葉を知らない人はいないだろう、
そういうものは実在するのかしないのかわからないけど。
みんなが知っている。
つまり「霊魂」とか「妖怪」と同じではないだろうか、
「一緒にするな」って言われそうだが。
一瞬で遠くに移動する、という能力がSFに出てくる。
着ているものや周囲の空気がどの範...
黄昏時、心にしみるサウンドと一緒に彼奴はやって来た。
かなり古いホンダのバイク、CB750それも初期モデル。
「まだこれ、動くんだね」
「手入れがいいからね」
何年前のバイクかよくわからないが、
何でも祖父が乗っていたものだ。
それを受け継いで今も乗っている、
そしてたまにそれを見せに来る。
私と言...
本を読みながら、
特殊な薬草の入った紅茶を飲むと。
鏡にうつった自分の顔が、
会ったこともない他人の顔に見える時。
歩きなれたいつもの道で、
ふと迷子になってしまった時。
とてもしたしい人の名前を、
どうしても思い出せなくなった時。
そんな時はたぶん、
すぐそこまで来ているんだ。
私を探しに・・・...