最近ようやく、
大人になれたか知れないと思う。
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
月の輝く新月の夜には
届かぬ夢だけが宙に浮かぶ
しぼり出した声はウルトラマリンブルーの絵具とからみあい
光の速さで闇に帰る
終わりなき夢を追い続ける人々は
星と一緒に歴史をまわる
今日という日に大きな月が沈むころ
あの美しい歌を自分のためにまた歌う
テレビのSFものやヒーローものを子供のころよく見てた、
さすがに今はあまり見てない。
でも気になるものは、大人になった今でも見る。
その物語にでてくる宇宙船や秘密基地には、
だいたい壁一面のパネルにパイロットランプやスイッチやメーターが並んでた。
これは男なら一度は触って見たいものなのだ、
とにかく...
たくさん並んでいるだけで、
楽しくなるものがある。
子供の頃に買ってもらった色鉛筆は20色だった、
いつも好きな水色が早く短くなってしまった。
そんな色鉛筆、
きれいな色が並んでいるのを見ていると楽しい。
クレヨンなんかもそうだが、
持っていたクレヨンは持つところがみんな同じ色をしてたため、
楽しく...
柚子の香りが白い湯気と一緒に漂う、
透明なお湯に黄色い実ががっぷりと浮かぶ。
息を大きく吸い込む、
柚子の香りが胸いっぱいにひろがる。
冷たくなった体が徐々にあたたまっていく、
お湯を手で集めて顔に近づける、
かすかに柚子の香り。
手のひらの中でその実をやさしくつつむ、
はっきり柚子の香りを感じる。...