Nicotto Town


うみきょんの どこにもあってここにいない


日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。

ダンセイニ 妖精族のむすめ (荒俣版)

 すこし訳があって、ダンセイニの『妖精族のむすめ』(荒俣宏・ちくま文庫)を読みなおした。ちなみに、最初にこちらで読んでしまったからか、河出書房文庫の訳は、まったく受け付けない。残念だ。河出のほうには、ダンセイニの本邦初訳のものもあるというのに。なんだか同じ内容だというのに、安っぽいファンタジーを読ん...

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花火大会

ベランダから花火大会を見る。
四キロほど先の河原で。
向こう岸は隣の県の花火、小さい。
こちらのは大きく。
遅れてやってくる音。

二年ぶりだ。去年は震災の影響で
中止だったから。

大きな金色の尾を引く花火にやはり惹かれる。
けれども、半円ずつ色の違う花火の下で、
別の花火が滝のように。
星やハー...

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いつかの朝焼け

午前五時。
東の空が赤く明るい。
たなびく紫の雲、金の帯。
方向を間違えた夕焼けの色だと思ったが、
明るさが違う。
始まる明るさと終わりゆく明るさ。
夕焼はだからどこか淋しいが、
朝焼けはどこかまがまがしい。
川面に映る赤紫。
西からの光でないことが違和だ、
だが楽しい。
雨がぽつぽつ降ってきた。

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夏バテには指輪を

夏バテに効く、かあ。
おもいつくのは、生姜焼き。
でも、この頃、炎天下の中、バイトで
歩きまわっているので、
水分補給と塩、あと飴。
でも、それは夏バテ予防というより、熱中症対策か。

早朝もべつのバイトをしています。
肉体労働。まだ二カ月たらずですが。
食事の量もまったくそのままなのに
消費カロリ...

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晩夏の蝉

アブラゼミとミンミンゼミの声が今を盛りと賑やかに聞こえる。
朝五時の薄暗い林の中、蜩もたまに混じって。
或いは真昼の日射しの中で木々をふるわせんばか りの鳴き声を聞く。
どちらがそれらしいだろう?
イメージとしては後者。
汗と日射しが肌の上で暑い混交をとげている、
そこにさらに混じる晩夏の音。

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