ダンセイニ 妖精族のむすめ (荒俣版)
- カテゴリ: 小説/詩
- 2012/08/20 09:49:13
すこし訳があって、ダンセイニの『妖精族のむすめ』(荒俣宏・ちくま文庫)を読みなおした。ちなみに、最初にこちらで読んでしまったからか、河出書房文庫の訳は、まったく受け付けない。残念だ。河出のほうには、ダンセイニの本邦初訳のものもあるというのに。なんだか同じ内容だというのに、安っぽいファンタジーを読ん...
日々のはざまについて、
地上でみた夢の記憶、
地中で見られた眠りのすきま、
絵画や小説、想像世界、花たちなどについて
静かに渡りを記述しています。
すこし訳があって、ダンセイニの『妖精族のむすめ』(荒俣宏・ちくま文庫)を読みなおした。ちなみに、最初にこちらで読んでしまったからか、河出書房文庫の訳は、まったく受け付けない。残念だ。河出のほうには、ダンセイニの本邦初訳のものもあるというのに。なんだか同じ内容だというのに、安っぽいファンタジーを読ん...
ベランダから花火大会を見る。
四キロほど先の河原で。
向こう岸は隣の県の花火、小さい。
こちらのは大きく。
遅れてやってくる音。
二年ぶりだ。去年は震災の影響で
中止だったから。
大きな金色の尾を引く花火にやはり惹かれる。
けれども、半円ずつ色の違う花火の下で、
別の花火が滝のように。
星やハー...
午前五時。
東の空が赤く明るい。
たなびく紫の雲、金の帯。
方向を間違えた夕焼けの色だと思ったが、
明るさが違う。
始まる明るさと終わりゆく明るさ。
夕焼はだからどこか淋しいが、
朝焼けはどこかまがまがしい。
川面に映る赤紫。
西からの光でないことが違和だ、
だが楽しい。
雨がぽつぽつ降ってきた。
夏バテに効く、かあ。
おもいつくのは、生姜焼き。
でも、この頃、炎天下の中、バイトで
歩きまわっているので、
水分補給と塩、あと飴。
でも、それは夏バテ予防というより、熱中症対策か。
早朝もべつのバイトをしています。
肉体労働。まだ二カ月たらずですが。
食事の量もまったくそのままなのに
消費カロリ...
アブラゼミとミンミンゼミの声が今を盛りと賑やかに聞こえる。
朝五時の薄暗い林の中、蜩もたまに混じって。
或いは真昼の日射しの中で木々をふるわせんばか りの鳴き声を聞く。
どちらがそれらしいだろう?
イメージとしては後者。
汗と日射しが肌の上で暑い混交をとげている、
そこにさらに混じる晩夏の音。
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