自作小説 呪縛の家その9
- カテゴリ: 自作小説
- 2012/05/20 03:10:17
退院手続きは孝介がテキパキすすめるのを、なんだか不思議に見つめていた。孝介ってこんなこと出来るんだ。。。妻なんて必要なくて、何だって出来るのだ。ならばこそ私は彼に必要な存在ではない…改めて思い知らさられる現実。
「あっちの病棟だそうだ」
考えているうちに孝介はもう手続きを済ませていた。...
しばらく、おうむたんが 毒舌はく日記になります(^^;。飼い主に責任はとれませぬこと、ご了承ください
退院手続きは孝介がテキパキすすめるのを、なんだか不思議に見つめていた。孝介ってこんなこと出来るんだ。。。妻なんて必要なくて、何だって出来るのだ。ならばこそ私は彼に必要な存在ではない…改めて思い知らさられる現実。
「あっちの病棟だそうだ」
考えているうちに孝介はもう手続きを済ませていた。...
書いてはいるのですが、良い区切りに辿り着かなかったので、今日はお休みしますm(_ _)m
んで、今更感がありますが、ケータイで読めるというサイトにちょっくら登録してみました。
ケータイ小説という形態でない私の作品ですが、読んで批評してもらえたらという気持ちがあります。
攻めていくぞーw(違)
病院の朝は早い。夜が永遠に続くと思われる雰囲気から一変、目覚めの早い患者が洗面所に行く気配から始まって、看護師が歩き回る音、そして朝食の用意の匂い。舞子は浅い眠りの中で『日常の音』を久しぶりに聞いていた。あの家にはない音だ。音までを呑み込むどすぐろい渦があの家だ。私はそんな所に加奈子をひとりぼっちに...
目が覚めた時、舞子は病室にいた。室内は暗く、個室のようだったが、ドアは開いてるようで、別室の寝息がいくつも聞こえてきた。
天井から視線を動かすと点滴が見えた。それをたどって視線を動かしていく。針がささった腕に視線を移した時、舞子は自分のうでが赤いのにはっとした。ペンキだ。
「か、加奈子&hellip...
「…お姉…ちゃ…?」
舞子の叫び声に加奈子がわずかに反応する。舞子自身まだフラフラする状態で加奈子の元に駆け寄ろうとして、そのまま加奈子の横に倒れこんだ。ペンキまみれでよくわからぬが、うでに新しい傷がある。深くはない。しかし、こんな状態ではまずいに決まってい...