月の舟が宙に浮かぶ真冬の空を超えると、
春の夜空はうすぼんやり見える。
公園のブランコに座り目を閉じてゆらしてみる、
まわりの音は何も聞こえない。
闇が音を閉じ込めはじめたその公園には、
誰かの足音も家を失くした野良猫の声もない。
「誰かを待っているのかい」
そんな声が闇にかくれたジャングルジムから...
✪マークはメルヘン・ファンタジー・人間模様の小話でし
月の舟が宙に浮かぶ真冬の空を超えると、
春の夜空はうすぼんやり見える。
公園のブランコに座り目を閉じてゆらしてみる、
まわりの音は何も聞こえない。
闇が音を閉じ込めはじめたその公園には、
誰かの足音も家を失くした野良猫の声もない。
「誰かを待っているのかい」
そんな声が闇にかくれたジャングルジムから...
甘いもの・・・、なんて魅惑的な響だろう。
ご褒美にひと口とびきりのお菓子を口にはこぶ、
今日はフランス菓子。
フランスと言う国はさすがにお菓子大国と言われるだけあって、
銘菓と呼ばれるものが数多くある。
フランス版アップルパイとでもいうべきもので、
広くそして長く愛されているリンゴのタルトである。
...
眠れない夜は、
眠らなくてもいいのです。
たぶん心があなたを探して、
ちょっとジタバタしているのです。
心の声が聞こえたら、
時間を気にせずすごしましょう。
いつでも誰かのことを思って、
自分を忘れてしまうくせに。
そろそろ治して欲しいものです、
そんな癖。
あなたから、
そんな声が聞こえてきます。...
羊飼いの持っている杖と笛が、
わたしの欲しいもの。
羊飼いは早起きで、
夜明けとともに美味しい牧草が生えてる場所に羊たちを連れて行く。
羊飼いの時計は太陽、
夕焼けが空を染めるとそれが合図で羊とともに家に帰って行く。
毎日なにも起こらず悲惨なニュースや時代の不安につきあうこともない、
ただくり...
「また電話するょ」
信じられずに
いつも私からかけてしまう
弱い心 臆病な明るさ
余裕の君と
君にモテない私
空白の時間の重み全然ちがう
いつも重みに耐えきれず
友達のふりで電話する
恋人のふりでデートする
またはじまる重い夜