もうひとつの夏へ 【3】
- カテゴリ: アルバイト
- 2011/08/28 01:01:52
受付には黒髪の女性の姿はなく、別の女性がいた。
栗色の短い髪、人当たりの良さそうな顔、一般的基準なら十分美人の範疇だ。
服装も振袖などではなくスーツを着ていた。
(これが普通だよな)
心の中でクスリと笑ってしまった。
「何かお困りですか?」
女性はにこやかに対応した。
「あの~00号室...
受付には黒髪の女性の姿はなく、別の女性がいた。
栗色の短い髪、人当たりの良さそうな顔、一般的基準なら十分美人の範疇だ。
服装も振袖などではなくスーツを着ていた。
(これが普通だよな)
心の中でクスリと笑ってしまった。
「何かお困りですか?」
女性はにこやかに対応した。
「あの~00号室...
斎場に着くまでは、ひどいどしゃぶりだったが着いた途端太陽が顔を見せていた。
雪美の母親を見つけ、会釈をする。
傍に父親の姿はない。
きっと離婚したのだろう。
受付を済ますと黒いドレスの優に会えた。
いっぱしの美人になっていた。
「見違えたな」
「そう?」
立ったまま一言二言交わすと、...
その日は朝からやけに蝉がうるさかった。
今思えばあれが虫の知らせって奴だったのかも知れない。
毎晩の暑さにうなされ、今夜もようやくうとうとし掛けた時に、不意に電話が鳴った。
「こんな時間になんだよ ん? 見たことのない番号だな」
ディスプレイに表示された数字の羅列に覚えはなかった。
普段...
僕は、一体なにをしているのだろう?
30mほどのそびえ立つビルを見上げながら、恭介は考えていた。
(こんな夜更けに彼女にバッタリ会うなんて)
塾の帰りだろうか? 角を曲がり、雪美と出会ったのが、ほんの数分前…。
角を曲がってすぐ、くるりと180度回ってもどるのはかなり怪しい。
だか...
いつも訪問してくださる皆様!
本当にありがとうございます!
おかげさまで
訪問者4万人達成しました。
ジャスト4万を踏んでくれたのは
蒼麻ゆやさん
惜しかった前後賞は
ひじきさん ぱあるさん
でした。
その他惜しかった皆さんも、そうでない人も!本当にありがとうございます。
...
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