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盗月Blog——島村抱月TextData——


島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(29)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (四)(4)

彼れの傳記は同國人イェーガー(Jaeger)氏のを以て最も典據的且つ詳密のものとする。英譯もあるが、予の此の傳を作る時には手元に無かつた爲め、他書から間接に之に勘校したに過ぎぬ。評論では、イブセンを最も早く最も大膽明快に歐羅巴に推薦したものは、ブ...

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■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(28)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (四)(3)

イブセンが他の諸作家に及ぼせる影響は廣大なものである。現時歐洲の眞面目な社會悲劇は殆ど尚ほ多數イブセン式と稱してよい。英のピネロ、獨のズーダーマン等の過去の作が取り分け明らかに此の影響を現したものであることは、人の知る通りである。イブセンの死は今...

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■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(27)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (四)(2)

イブセンが『ブランド』以後の作は之れを全體についていふと、凡そ三種に彙類することが出來やう。第一は『ブランド』『ピーア、ギント』『人形の家』其の他の作に於ける如く、道徳問題乃至深い人生問題を如實に取り扱つたものである。所謂自然派的問題文學の最も深...

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■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(26)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (四)(1)

イブセンの生活は此の頃までも尚甚だ窮乏勝ちであつたといふ。然るに此の年を以て諾威國會は彼れに六百弗許りづゝの「詩人手當」を給する事を議決し、其の他著書の版權料等も増して始めて生計上全く自由の人となつた。
其の他彼れの身世に關しては其の千八百七十一...

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■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳(25)

■近代文藝之研究|研究|イブセン小傳 (三)(15) - (四)(1)

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『僭望者』(英訳名 The Pretenders — 1864)
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イブセンがローマンチックなる作の殿りなり。自信あり地歩ある王子ハーコンと懷...

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