■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻…(17)
- カテゴリ: その他
- 2010/11/05 00:02:28
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第四(5) - 第五(1)
而して其の緩衣の刻みかたも、たとひパーセノン宮の女像に於ける精緻はないにしても、粗刀を使つて而も纏綿自在の優美さを十分に發揮したのは、其の完作たる所以であると稱せられる。結局此の作は之れを頭のみと見るも、體のみと見るも、...
島村抱月・著『近代文藝之研究』のテキスト・データ化ブログ。2014年02月に全文のデータ化終了。只今入力ミス等の校正進行中。
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第四(5) - 第五(1)
而して其の緩衣の刻みかたも、たとひパーセノン宮の女像に於ける精緻はないにしても、粗刀を使つて而も纏綿自在の優美さを十分に發揮したのは、其の完作たる所以であると稱せられる。結局此の作は之れを頭のみと見るも、體のみと見るも、...
■近代文藝之研究|研究|歐洲近代の彫刻を論ずる書 第四(4)
其の他顏に多く成功した彫刻の例は幾らもある。けれども要するに其の體を主とすると、顏を主とすると、衣を主とするとに論なく、是等は凡そ作者がことさらに之れを中心として他を閑却し、特に一部に力を與へて他を抹し去つたといふ譯ではない。從つて他の...