夢物語
- カテゴリ:自作小説
- 2010/01/12 00:18:09
これは昨日、直輔が見た夢をベースに書いた物語です。
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ある星空がきれいな夜の出来事です。
学校帰りの刹那(せつな)は公園で星を見ている人を見つけました。
「どこかで見たことある人?」
そう思った刹那はその人に近づきました。
「ぁっ」
よく見てみると、白いマフラーに白いセーターを着ていたその人は暫く会っていなかった直樹でした。
「久しぶりだね」
直樹は笑顔で言いました。
「ぅん。元気だった?」
刹那は久々の直樹に少し戸惑っていました。
「もちろんっ!刹那、寒くない?」
刹那はマフラーを家に忘れていたので、手袋とコートぐらいしか寒さをしのぐものがありませんでした。
「ぅぅん。大丈夫。ありがと。」
そう言って刹那は笑うと、遠くで声がしました。
「直樹っ!」
声の主は直樹の友達の雄輔でした。
「ぁ、ゆーちゃん。」
「探したよーっ。。」
雄輔はどうやら、走ってきたようでした。
「どうしたの?ゆーちゃん。」
直樹は背中をさすってあげながら聞きました。
「だって、お前あれだろ?」
刹那はこの会話の意味が分かりませんでした。
雄輔はそんな風にきょとんとしている刹那を見て、「やっぱ、なんでもない」と訂正しました。
「刹那って電車通学だよね?」
直樹はイキナリ刹那に聞きました。
「ぅん。」
「じゃぁ、途中まで、一緒に行こうよ」
直樹はそう言うと刹那の手を握りました。雄輔は状況を察したのか「じゃぁ!」と言ってどこかへ行ってしまいました。
星空の下、2人は笑いあいながら歩いていました。
直樹は時々、表情を曇らせていましたが、刹那はそんなことに気が付いていませんでした。
そして、2人は駅の近くの路地に着きました。
直樹は刹那の手をほどくと、
「ごめん。少しここから遠いところに行かなくちゃいけないんだ。でも、一生会えないわけじゃないから笑ってよ。」
と少し悲しそうな顔をして言いました。
刹那はいきなりのことに驚きを隠せないでいました。
直樹はそれからふぅと息をつくと
「それから」
と言い始めました。
「刹那のことは特別な存在だと思ってるから」
そう言って、刹那を抱き締めました。
刹那はますます訳が分からなくなっていて、悲しいのか嬉しいのか分からなくなっていて、
うんとしか言えませんでした。
刹那を放すと、思い出したように
「これ、先に渡せばよかったのかもしれない」
と言って黄色と水色のマフラーを出すと刹那の首にかけてあげました。
「ありがとう」
刹那は照れながらも嬉しそうに言いました。
「それじゃぁね。」
直樹は笑って手を挙げました。
一歩踏み出したとき、
「私も、直樹のことが好きっ!」
刹那ができるだけ大きな声で言いました。
直樹は振り返ると「ぅん」とうなずきました。
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文章力ないものがたりを読んでくれてありがとーございました。
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