Nicotto Town



人生の終わりに何を思うのか

昨年の暮れに、仲井貴一と緒方健さんが出演された「風のガーデン」という
ドラマを見て色んな事を思いました。
人が癌で余命半年ぐらいと宣告されたとき、何を思いどう行動するのか?
また、それを知った家族がそれをどう受け止め、その本人に何をしてあげられるのか?

そんな極限状態での人間の本当の心の優しさ、家族の絆の強さと言う物を
考えさせられました。
癌で死を宣告された主人公が、我が娘の幸せを願うこころ、
父の死が近きことを知った娘の父への限りない優しさ、

私にも今年26歳になる娘が一人います、父親という物は娘が可愛いと言いますが本当にそうなのです。
私の娘は2月生で、所謂早生まれで幼稚園の時はさほど思わなかったのですが、小学校に入学してから、周囲の子供の成長が著しく、我が娘は見る見る小さい組になり3年生の頃はクラスでも1番小さい方になっていました。
そんなわが子を見るに付け、なんとか大きく逞しく元気にしてやりたいと思うのは父親として当然のことだと思います。(親ばかなのかな?)
そのころ、私は仕事のストレスが原因なのか(ハッキリした因果関係は?)
肺気胸という肺に穴が空いて、しぼんでしまう病気にたびたび罹り、ついに
37歳の冬に手術し、右の肺の一部を切除する手術を受けました。

その翌年の春、娘が子供会のソフトボールをしたいと言ってきました
娘を逞しくしたいと願っていた私は娘に「解った、おまえがやりたいというのなら、やればいい、但し途中で投げ出すことは許さないよ!」と言って承諾しました。(ソフトボールに子供が入るとその親は交代で練習時の世話をしないといけない、試合の時は全面的に協力しなければいけないなどで、いやがる親が多い)。
 私は、大学時代、大学のソフトボール部に1年ほど所属し、清水に下宿していたときは友人の依頼で庵原中学のソフトボールのコーチを3年間経験していたので、子供会でも自分の術後の体力のなさを省みず、コーチになり、2年目には監督を引き受け、都合5年間子供会の女子ソフトボールの面倒を見ました。
 そして、我が娘を「チームを組んで試合をするのなら、主人公に」なららせてやりたいと思って、小さな娘にピッチャーの特訓をしました、会社から帰っては毎日近くの空き地でピッチングを教え、5年生になってからは、毎朝6時に娘と小学校までランニングし、ピッチング練習をしました。

 そんな努力が報われるときが来ました、6年生の秋季東大阪東部大会の1回戦で、Zチームとの対戦で我が横小路の先発ピッチャーが調子が悪く早い回で我が娘がリリーフピッチャーで出場し、遂に公式戦初の勝利投手になれました。父親としてこれほどの喜びはなく、3年間の特訓が実る日が来たことを一番喜んでいたのは私だったかもしれません。

その娘との4年間、土日は全てソフトボールの練習か試合に、毎日はピッチャーの練習に明け暮れた、つまり自分の人生の時間、命を使ったのです
命を使うつまりそれを「使命」と言うのではないでしょうか。
自分の命の時間を娘のために使うこと、それは、それ以後の娘と私の
仲の良さを周囲の誰もがうらやみますが、それは、娘のために命を使った
ご褒美なのだと私は思っています。

そんな昔のことを思い出しながら、このドラマを見終わって、
ふと思ったことは、私が死んだとき、どれくらいの人が私の死を悼み
心から涙を流してくれるのだろうか?
と言う思いと、そういう見返りなど考えずに、周りの人を幸せにすることのためにどれだけ自分の命を燃やせるかが、大切なのだという思いが交錯して・・・・

とにかく、今日を一生懸命に生きよう!
周囲に「ありがとう」「感謝します」の心を忘れず、
自分に出来ることを懸命に生きていこうと
改めて思うのです。

光源氏蛍

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2009/01/23 00:18
インデイゴさん
優しいコメントありがとうございます。
私もここ4~5年間は特に色んな事があって
大変だったので、深刻とまでは行かないけれど色々考えすぎていたかもしれません
でも妻もそうですが元来私は楽観主義なので大丈夫です。
それから、今幸せですよ!
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2009/01/22 23:21
「使命」
なるほど、そうかも知れませんね
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2009/01/12 23:57
娘さん、僕と同い年なんですね。
少し驚きました。
いつか終わる人生ですが、死を見つめすぎるのもよくないですよ。
もちろん僕みたいな若造に言われなくてもお分かりでしょうが。
父が死んだとき、色々と裏返りました。
父に対する気持ちが全てあたたかく変わりました。
それは父のプレゼントとも言えますが、そんなものいらないから生きていてほしかったですね。
体、いたわってください。
自分のためじゃなく、周りのために。




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