タタのすべて
- カテゴリ:車・バイク
- 2010/01/02 21:51:06
本屋で「タタのすべて」という雑誌を見つけて買ってしまいました。
インドで20万ルピー(約28万円)カー「ナノ」を出したことで日本でも有名になった
自動車メーカー:タタと、ナノを中心に紹介したクルマ雑誌です。
これは面白い。
内容はナノやタタモーターズの紹介だけでなく、
タタ財閥の紹介、
インド自動車マーケットの現状と今後、
インドのスラム街の紹介、
インドカレー入門、などなど。
車や会社の紹介というよりインドの紹介という趣きで、クルマ雑誌とは思えない構成です。
(タタ本社から取材許可が降りなかったので仕方なく、の節がないでもないですがw)
インドについて、タタ財閥について、あとインドで圧倒的に強いスズキについていろいろ勉強になりました。スズキがインドで強いのは知ってましたが、スズキが30年かけて培ってきた歴史についてはほとんど知りませんでした。新車中心で中古車が売れない(インド人は中古を嫌がる)ことも知りませんでした。
クルマよりもインドそのものに興味が湧く内容です。
車好きの人よりも、海外旅行や旅行記が好きな人に受けそうな内容です。クルマ雑誌コーナーではなくて「るるぶ」「地球の歩き方」のような旅行コーナーに並べたほうが売れる気がします。いや、はじめからそういうコンセプトで作った方がよかったのでは・・
車業界の広告があんまり入ってないのには驚きです。
この手のクルマ雑誌は普通、石油元売りやタイヤメーカーやアフターパーツのような車関連業界の広告で埋め尽くされてるものです。ナノは日本で発売しないんだから広告がつかないのは当然、ということなのでしょうか。よく発売できたなあと感心してしまいました。
で、肝心のナノについて。
写真で見る限りナノは予想通り、いや予想以上に「安かろう悪かろう」みたいです。
・オートマ車設定はない。
・サイドミラーが右側のみ。
・ハッチバックっぽく見えるが、後ろは開かない!荷物は前から入れる。
・ボンネットを開けて給油する。
・配線がむき出しの所あり。
・運転席下にバッテリーがあり、後部座席から蹴飛ばしそうになる。
・展示車にサビがあった
・・・日本ではありえませんね。
ただ、家電化してしまった日本車にはない、
荒々しい、どこか懐かしい魅力をナノに感じるのは私だけでしょうか。
一度運転してみたいです。
タダになるとしても相当先でしょうけど、
カーシェアリングはじわじわと普及してますね。
ひょっとしたら、車の売れ行きが右肩下がりになる時代が来るのかも・・・
左ミラーはオプションで付けられるそうです。
もっとも、日本の厳しい規制をクリアできるとは思えないので
日本のナンバーは取れないかと・・・
インドのような新興国では価格が安くないと売れないので海外の現地工場で生産・・・
部品工場は日本では競争に勝てないのでやはり海外へ・・・
今の日本は自動車に偏っているので構造転換が現実のものに・・・
電気自動車になると車はただ同然でインフラでお金を取る仕組みも検討されている。
多分、これが日本の経済の崩壊の引き金になるかも?
現在、関西(特に堺)クリーンベイ構想が始められている。
次世代エネルギー開発を目指し企業が集ってる。
このような動きが日本を救うことになれば・・
タタって日本じゃ乗れないんでしょうか?
(怖くて乗れないけど・・・)
スズキはインドじゃすごいみたいですね!
トヨタでなくスズキってあたりが、応援したくなります。
インド人が新車を好むというのも初耳だーw
とにかくリーズナブル優先のコンセプトですね。
走ればよい!という明解さ。
生命力あふれるインドの大地に、ぴったりと言う感じです。
インドの農村にPCを設置したら、みんな知識欲旺盛で
すぐにマスターしたとか。。
逞しさを感じますね。
インドは神秘が未だに息づいている国
その反面、想像もつかない貧困があって、そこから這い上がろうとする
エネルギーの強さも感じます。
問題は環境ですね。みんな車を走らせたら
これまたね、温暖化加速なので、難しい問題です。
人口が多いだけに。。。
なんせ今後の世界経済を担うBRICsの一員ですから!
以前ジャガーがタタに買収されたと聞いたときはちょっとショックでしたw
少なくとも私の中ではジャガーって高級車、
でも買収したのがインドのタタ。。。ブランドイメージがっ!と偏見バリバリで思ったことを思い出しますw
原付を乗る感覚で乗りまわしたいです。