僕には先生と呼べる存在のデザイナーの方が一人いる。
多分この人がいなかったら、今まで独学で
グラフィックデザイナーを続けてこれなかったと思う。
しかし、その人から直接教えてもらったことは一度もない（笑）

グラフックデザイナーの力が、正当に計ることが出来たら
多分日本で10人の中に入るんではないかと思っている。
生きて来た中で、これほどの天才には会ったことがないし
多分この先も会わないと思う。それほど偉大な方だ。
本気になれば六本木か青山で、数十人のデザイン事務所の社長でも
おかしくない程の日本屈指のデザイナーなのだ。

その人をビルに例えると、僕は塵。
僕が初めてグローブを買った小学生だと、その人はプロ野球選手。
全く次元が違い過ぎて話しにならない。
今だに自分がグラフィックデザイナーなんて恥ずかしていえない＞＜；

雑誌でも特集を組まれてもおかしくないのになぁーと思ったら
ネットで見たら雑誌『スタジオボイス』で、一度特集組まれてた（笑）
多分知らない人だと分からないと思うんだけど、
『スタジオボイス』って雑誌は、デザイナーだったら知る人ぞ知る
一度は憧れる程のデザインに特化した雑誌なんだけど
その方の評価は『あんなつまんねー雑誌』だそうだ（笑）

仕事を一緒にしたのは、もう６年前くらいになる。
初めて会った時には、実用書のアートディレクターを
年間40冊くらいこなしていた。

これも分からないと思うんで、説明を入れると
実用書や雑誌で、デザイナーとアートディレクターは全く別もの。
スポーツで例えると、デザイナーは『そのスポーツをする人』で
アートディレクターは『スポーツそのものを新しく作る人』なのだ。
それを年間で40冊も一人でデザインしてたんだから唖然とする。
しかも、どれも違うデザインなんだよね（笑）
その人から何故か気に入れて、色々デザインの話しをしたものだ。
まー、その人はホントに面白い逸話ばっかりだからなぁー（笑）

ちなみに皆さんが想像するデザイナーのイメージと全く違う。
夏はクーラーを点けずにパンツ一丁でデザインしてたらしいし、
前にファックスでもらった直筆のイラストでは
卓袱台でデザインしてると書いてあったしなぁ（笑）
オレが何処行ってもデザイナーらしくないっていわれるのは
絶対この人の影響なんだよなぁー（汗）

しかし、そのデザインはスマートで、ものスゴくカッコいいのだ。