Nicotto Town


シン・ドラマ汁


ドラマ【外事警察】【サムライハイスクール】

外事警察

NHK 土曜夜9時~


【あらすじ】テロにつながる外交官が薬殺されてしまう。住本は地下銀行の出入りから<フィッシュ>らしき外国人を発見するも失尾。陽菜は外国人バーの監視を機に、店主のジュリオが好意を寄せる理容師、下村愛子と再会する。所轄時代に担当した交通事故で、愛子の夫は植物状態となっていた。住本は愛子を協力者として獲得するよう陽菜に命じる。陽菜は外事4課への異動が住本の計算だったことに気付く。(公式サイトより・一部修正)

【感想】先週の融資の話といい、今週の陽菜の件といい、住本の手回しのよさには驚かされる。陽菜は、やめた方がいいとか気をつけた方がいいとか言われると、その逆の言動をとってしまう天邪鬼な性格を見抜かれているようだ。愛子への協力者の申し出も、わざと相手の気持ちを逆撫でするようなことを言ったけど、結局愛子は協力してしまうんだろうな。まさに「公安の生んだ魔物」だが、そんな彼でも取引しようとしていた外交官をむざむざ死なせてしまったりもするのだから、スパイとかテロリストってのは本当に恐ろしい。さて、このドラマの作りなのだが、狭い場所が舞台になっていることが多いのか、カメラワークのせいなのか、どうにも締め付けられたような窮屈な雰囲気が漂っている。安定感がないというか、ダイナミックさに欠けるというか。そんなセリフ以外の部分でちょっと損をしているような気がするのだけれど。



 

サムライハイスクール

日テレ 土曜夜9時~


【あらすじ】小太郎の父が会社からリストラされ、家族中に激震が走る。小太郎は大学への進学をあきらめ、卒業後は就職することにする。とりあえず生活費の足しにと、友人の中村のツテを頼ってファミレスでバイトをすることに。しかし、駐車場にゴミを捨てた不良高校生をサムライが出てきて追い払い、あっという間にクビになってしまう。

【感想】なんというか、日本の現在の教育問題を絵に描いたようなストーリーだった。父親が無職になろうが、やる気さえあればどんな形でも勉強はできると思うのだが、どうしても「大学に入る」という形の方が重要ってことなのだろう。正直、国家公務員とか、一流企業とかに入るのでなければ、学歴なんてどこ出てようが大差ない。大卒と高卒は確かに差があるけれども、何がやりたいわけでもなくただ偏差値だけ見て入る大学で、勉強嫌いの人間がたいしたことを学べるわけでもない。担任の先生が言っていたけど、とにかくこのプリントを覚えなさいと。意味なんて考えなくていいから丸暗記しなさいと。受験に意味なんてないと。概ね正しい。受験で学んだことをその後仕事に生かしてる人なんてほとんどいない。でも私は、受験はある一定の負荷をかけ、それに耐える人間を選別しているってことなんだと思っている。軽々と乗り越えられた人には、いい仕事が待っているし、がんばって乗り越えた人にはそこそこの仕事が待っているし、がんばってもダメだった人やそもそもがんばれなかった人には、それなりの仕事しか与えられない。受験なんか意味がねーって起業して一流の社会人になる人もいるかもしれないけれど、宝くじに当たるのとどっちが難しいだろうか。私が受験に見出す意味はそんなとこだ。




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