タケシの武勇伝…(29)
- カテゴリ:自作小説
- 2009/11/17 02:32:27
黙ったままのタケシを見て、ヒロシは思わずこう口走った。
「アニキ・・・やっぱ手術受けて野球やった方がいいよ。アニキには物足りないかもしれないけど、野球やれるんだからそんなに迷うことないだろ!受けるべきだよアニキさ!」
『家でゴロゴロしてるアニキなんか見たくないよ』と言いたかったが、さすがにその言葉は喉元で止まった。
ヒロシもマキエもよく分かっていたのだ。タケシが本当は手術を受けて野球をやりたいと思っていることを・・・だから、【手術を受けても良いだろう?】とマキエに言ったのだ。
タケシ自身が過去の自分の姿に縛られているだけなのだ・・・
「・・・分かった」
踏ん切りをつけたのか、タケシはこう言うと箸を取り直して食事をし始めた。すると、みるみるうちにでっかいお茶漬け茶碗に盛られたご飯が口の中へと消えていった。
その姿を見て、ヒロシとマキエはお互い目を合わせてにっこり微笑んだ・・・
3日後、体育教官室の前にタケシとリョウの姿があった・・・
※※つづく※※
そういうことなのかな?
踏ん切りをつけた途端、元気にご飯をほお張るタケシ君が少年らしくて可愛いです。
今まで通り野球出きんくてもできるよおなるだけいいしね∀
タケちゃんふぁいつー¶
今の学校では・・・じゃなく、今の学校でしか野球ができない・・・のです。
たしかに高校を変えることもできますが、それではちょっと・・・(…つづきを楽しみに・・・)
高校change?
「我を知るに我に勝るなし」ですが、家族も我を知るの一部であるのを誰もが思い出してもらいたいものです。(…最近悲しい事件が多すぎて・・・)