以前書いた物語 いんこな日々－第９章－（前編）
- カテゴリ：日記
- 2009/11/11 00:53:28
９章 秘密散歩（前編）
ここのいんこ達は みな かご抜けはできない。飼い主の外出している時間が多いので 留守の間のいんこの安全を考えた上での 飼い主の方針である、と思われる。
なので。鳥かごの出口に鍵がわりのナスかんや洗濯バサミはつける必要はない、と飼い主は思い込んでいる。
しかし 実は！私はかご抜けが出来るのだよ、わっはっは！
飼い主のいない間 私は他のいんこを差し置いて一羽 かご抜けして いいだけ 部屋の中を歩き回っておったのだ。
飛ぶ練習もやったんだけど 上手くいかないし、今じゃ もう走るのが早くなって その素早さは飛んで移動するのと 遜色ないと自負している、負け惜しみではないぞ、断じて！！
話が逸れた。かご抜けの話に戻そう。
理屈さえわかれば かご抜けなんて簡単なんである。くちばしでひょいと入り口を押し上げたら からだを開いた入り口に滑り込ませる。背中をぐっと反らしすことで 同時に突き出る胸と腹で入り口支えながら 頭をかごの外に出し 今度は背中で入り口を支え 後はかごの外へ抜けるだけ、なのだ。なぁに 説明しようとするとややこしいが わかっちゃえば簡単なのだ。
ちなみに元人間で元いんこの飼い主である、という経験はここでも フルに生かしておる。この秘密散歩の発覚を防ぐべく 絶対フンを散歩中にはしないのだ。
フンてぇのは 飼い主にいんこの行動を知らせる動かぬ証拠物件になるのだが 大抵のいんこは詰めが甘いので、ついポトリとやってしまうのだ。こびりついてるフンの場所は 飼い主が目を離した隙のいんこのやらかしてる行動をある程度 示すことにいんこ達は気付いてないわけだな。
とはいえ 彼らの気持ちは よくわかる。不思議なもんでかごから出ると 一旦 ふんばりたくなるのだ。本屋でトイレに行きたくなる人間がいるらしいが、それと同類の脳内システムなのかもしれぬが、かごから出た開放感のゆえか？しかし そこんとこを ぐっとこらえてそのままオカメ女とへなちょこセキセイの入ってるかごにかご抜けならぬ かご入りをして そこにプリッと落とすことにしている。なぜそのかごなのか、といえば 当たり前だが自分の住まいは出きるだけ綺麗にしておきたいし セキセイ女のかごは正直怖いので避けたいというのが偽らざる本心だし、そうなるとセキセイのいるかごでことをすますことを必然とするならば、選択すべき場所は当然のように決まってくる。
で、用がすめば また かご抜けして 部屋を探検するわけだ。知らぬは飼い主ばかりなりけり、である わはははは！
（つづく）
いんこを飼っていて実際感じるのは
鳥といえど重力にさからって飛ぶのは 実は
とても大変なんじゃないかなってことでした。
飼われ鳥の中には実際、飛ばないケースもあるようです。
捕食の危険がない中で楽な方へいくと必然的に
地面を走り回ることになるのかなぁと
飼っていて感じます。
わぁ、さすが経験者…その知識がこういう形で役立つことはなかなかないですよね(^^)
走るほうが早いってすごいです！
たしかによく見るハトは近距離なら飛ばずに歩いてますね…やっぱりその方が早いのかな？
彼らの日常をのぞいているようで、とても楽しいです❤
続きが気になる…！！
カゴの出入りが自由なのね〜〜〜すごいなぁ。。。
てか賢いのねいんこって。。
走るのが速いインコは珍しいのでは
面白いなぁ～次が楽しみ☆
他のインコ達が 歯ぎしりしているんじゃないかしら？