以前書いた物語 いんこな日々-第4章-
- カテゴリ:小説/詩
- 2009/11/04 00:17:27
4章 カナリ-シード攻防戦
ま、そんなこんなでニ、三日が過ぎた。
放鳥タイムのセキセイ女との対決は 今だ実現していないがオカメには 毎回頭付きをお見舞いし 完璧な苦手意識を植え付けることに 成功したようである。私が近寄ると冠羽さかだてて鼻息が荒くなってくるのでおちょくるのが ほんとに楽しい。
結果として 飼い主は 私の一羽かご続行もやむなし、と結論づけたようである。やったね。
んが いい気になってると しっぺ返しはくるものでその日の朝 餌箱に顔を突っ込んだ私は 頭を殴られたようなショックを受けた。な…ないっ!!ないんである…カナリーシードが 一ッ粒も入ってないんであるっ!やられたっ!餌箱から顔を上げると案の定 飼い主がこちらの様子を伺ってる。だいたい 飼い主ってのは 飼い方を変更するといんこの対応が気になって いつになく熱心に観察するものであって(くどいが 私はいんこ飼育経験者なのだ) あのしてやったりと顔に文字が浮き出そうな満面の笑みは 間違いなく 私へ向けられたものだ。優しいいい人だと思ったことは 撤回である、ちっくしょ~悔しさのあまり 私は餌箱にくちばしを打ちつけた。飼い主が 本気で私からカナリ-シードを取り上げたことが 私にはわかった。普通のいんこ用シードには まずカナリ-シードが配合されている。なのに 餌箱には 一ッ粒も入ってない
というわけだから これの意味することは 飼い主が単品でわざわざシード買ってきて 独自配合したということに他ならぬ。ヒエとアワにちょろりとキビが入っただけのそれは、とても今のグルメな私の舌を満足させる代物ではない。
しかし…腹はどんどん減ってくる、飼い主は絶対譲歩しないだろう。ボリッ…私は 敗北感と屈辱感にまみれつつ餌をつつき始めた。飼い主は してやったりとうなづくと後は大慌てで朝の
準備に駈け回り 部屋を飛び出して行った。遅刻にでもなばいいんだ、と私は心の中で毒づいた。
まずい食事をボソボソと続いけていたが ふと顔を上げた私は 隣かごのいんこのくちばしで今まさにカナリ-シードの皮が割られるのを目撃してしまった。するってぇと なにかいっ!?こんな仕打ち受けているのは 私だけってことなのか!ムカ~~腹から怒りがボコボコ煮えたぎるような気持ちであった。
その日の放鳥時間。私は 飼い主が他のいんこ達とたわむれている隙に 入り口が開けっぱなしになっているセキセイ女のかごに 何気に侵入すると 目当てのカナリ-シードをあさり始めた。うまいっ、まる一日おあずけ状態だったから 尚更うまいっ。
んで。気配に不穏なものを感じたのか 飼い主が振りかえった時には 私はすでに 腹いっぱいで大満足であった。唖然呆然の飼い主の横を 悠然と歩いて自分のかごに入ると しめの水を飲んで
「ぴょ♪」
と鳴いてみせてやったさ、がはははははっ。
翌日。全部のかごから カナリーシードが消えた…。この飼い主は 鬼かっ(怒)!
(つづく)
かごキープなるか
わっくわっく~
楽しみです毎回ありがとう〜〜〜♪♪♪
別にCコインの集め方でブログ書いて
みました。参考にしてみてください^^
なぜ毎回季節限定の服が買えるのですか??
コインのため方教えてください
わー、敵(?)が意外なところから現われましたね…!
ごはんがおいしいって、結構重要なのに;;
今後の展開+カナリーシードの味が気になる今日この頃です(^^)
食べることは、大切なのにね~w 鬼だね^^;
(><)クー辛い
そこで他のえさ箱のカナリーシーシードを
すごく美味しいんだねやめられないほどにそれなのに
今度は全部無しだなんて(><)
敵は隣の同類だけではなかったのね
もしかして…この飼い主にみんなで手を組んで抵抗する?
カナリ―シードくれぇ~のデモ?
シュプレヒコール決行?
続きが楽しみぃ!!
カナリーシードって、初期の餌ですか?
それとも、ちょいたかめの、餌ですか?