神聖都市
- カテゴリ:自作小説
- 2026/11/02 08:33:55
「フライディ? なんです、それ? 待てよ、ああ大昔に人間が使っていた曜日の1つ
ですね。なんで、そんなのが必要だったかはオレにはわかんないっすけど」
「違う、ロビンソン・クルーソーを知らないのか。遥か昔に書かれた冒険野郎のフィクションだよ。彼の忠実な従者がフライディという名だ」
「人間が人間を従者にしてたんすか。あれか、性奴ってやつっすか。オレ、仰ってくれたらできるっすよ。女声にも変えられるし」
「…しばくぞ」
「安全なSMも指南するっす」
「なんで、こんな話になったんだ。…そうだ、昔は報酬も与えずに人間が人間を劣悪な環境で酷使していた時代もあったって話をしたかったんだ。時代の流れで表面上それは禁止されたけどな。今はAIにも人権をっていう話が盛んだ、多分すぐにそんな時代が来るんだろうな。人間みたいに自由に職を選べるんだぞ、お前はそうなったらどうする?ジンム」
「オレはあんたのフライディでいいっすよ」
「せっかく、大昔の天皇の名前にしてやったのに。じゃ、フライディって呼んでやる」
「いい響きっす。古風でカッコいいっすね、レイジとフライディでいきましょ!」
「OOGも仲間だぞ。お前と違って寡黙だがよく働くし頼りになるやつだ。未知の惑星探査にはあいつが欠かせない…あ、観測ロボを放出したな。いつも思うんだが、あの様子は巨大なカニと数千の子ガニみたいだな。」
「カニは産卵性っす」
「…」
太陽系外のハビタブルゾーンの探索は、宇宙航行技術と画期的な宇宙間通信システムの普及により飛躍的に進んだ。しかし、地球以外での知的生命体は未だ発見されてはいない。しかし…突然OOGからの通信が入った。
視界が外部の探索モードから文字と図解情報に切り替わる。OOGが無数の小型観測ロボからの情報を統合して出した結果報告だ。…特に目新しいものはない、会社が喜びそうなレアメタルや資源になりそうなものは今のところ確認できない。
俺たちのチーム以外に2つの観測隊が別の地点で探索をしている。そちらからの情報も、これといった興味をひかれるものはなかった。
探索は始まったばかりだ。別に急いで仕事をする必要もない。積んでいる補給物資と会社側からの期限のギリギリまではこの「異界」の情景を楽しむのも悪くない。この惑星の光景は火星のそれによく似ている。
「火星のオリンポス山」と似た地形もある。もっとも、着陸前の探査で見つけて面白そうだったんでこの場所での探索を最初にすると決めたのだが。
なだらかな地表からこの未知の惑星の「オリンポス山」の山頂までは約33km。地球のエベレストの4倍近い。しかし、エベレストと違い峻険な地形ではない。巨大なドームのような感じだ。無論、正円ではなくいびつな形ではあるが。
OOGからの探索ロボが虫のようにそのドームの表面で蠢いている。
…気のせいだろうか。ドームの形が揺らめいて見える。
周辺の岩(一つ一つは4~5Mの大きさがある)の位置も、最初に見た時と違ってみえる。突然OOGから大音量で警告音が鳴り響いた!
OOGが脱出用飛行艇に姿を変え、こちらに向かってくる。振り返るとオリンポス山の中心部から無数に巨大な赤い鞭のようなものが出現し、探査ロボを振り払い更にこちらにその鞭を伸ばしている!
火山の溶岩が地表に向かって流れるのではなく四方八方に飛び散っているような光景。その溶岩は無数の触手のように、明らかにこの惑星の異物である我々を指向している。
恐怖が限界を超えると肉体は動かなくなるというのは本当だったな…。凄まじいスピードで近寄る触手は幅が数Mはあり、宇宙での船外活動用の防御服などアルミ箔のように切り裂かれるだろう。
死を覚悟した瞬間、俺は体に衝撃を感じ何かが光った。
触手が引き裂いたのは俺ではなかった…。光ったのは、相棒の破片・・・!?
そして、その一瞬後にOOGがオレを船内に収納し直後に触手を焼き払った。
別の触手が近寄るまでの数秒でOOGは、かつて俺の忠実な相棒であったモノを回収して全速力でその場を離脱した。
俺は奇跡的に無傷だった。
「オリンポス山」での事件は他のチームにも共有され、この惑星での探査は一時中止となった。俺は思う。あの「オリンポス山」が攻撃的な生命体だったのではなく、もっと巨大な生命体の防御システムに過ぎなかったのではないかと。
人間や他の動物の体内にある免疫システムのように。そこに悪意などない。
かつて、人間はもっと「自分が想像することすらかなわない高次の存在」に対して謙虚だったはずだ。少なくとも、それらを神聖なものとして踏み込まない知恵を持っていた。
あの惑星は一つの神聖都市として、遠くから見守るべきものではないだろうか。
自分とは異質の生命体、自分と近しい非生命体。
相棒はヒューマノイドで、ボディのスペアは非常用に船内に積んであった。
相棒としての記憶も規定で船外活動に入る前にバックアップされている。
俺は彼に話しかける。
「フライディ、助けてくれてありがとうな」
「オレはジンムっすよ。自分でつけておいてオレの名前忘れたんすか?」
いつもの相棒だ。でも、俺は悲しい。
「なんで泣いてるんすか、どっか痛むっすか」
山形旅行から昨日帰宅して、今朝旅先で思いついたアイディアをSFにしてみたよ。

























フライデイ、私は読んでないけどそういうタイトルのSFもあったよねえ。
ハインラインだっけ。
マジメに小説、いいんじゃない!?
SF短編応募できるところもあった気がする(だいぶ昔の情報だけど)。
あと、画家の殺人事件の続きも待ってるよ~!
そかー。
漂流記物は子供の頃愛読したよ。
フライデイ、懐かしいな。
クルーソーが本当はクロイツナーエルとかいう苗字だっていうくだりが子供心に残ってる。
漂流…憧れたなあ。
実際に漂流した日にはエライことになってただろうけど。
旅行でエネルギーチャージできたようだね。
山形生まれだったとは知らなかったなあ。
ただいまです(^▽^)。
お子さん、山形で勤務されてるんですか。
うちは、母の実家が山形でわたしも山形で生まれました。
数年前までは果樹園を営んでいる親戚からラフランスが届いたりしていました。
美味しいですよね。
山形は子供の勤務地でいつもおいしいものを送ってくれます。
先ずはゆっくりと体を休めてくださいね。
うん、AIが書いてる時は必ずそう書いているよ。今回はAIじゃなくて、わたしが全て書いたよ^^
あんまりAI小説は読む気がしないので。
ただいま~☆ やっぱり猫らと過ごすのは落ち着くわ。
旅先でシャワーを浴びながら、実はもう一つAI小説のネタ思いついたのだ。
真面目にコツコツ書いてどこかに応募しようかなあ。