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黒がふさわしい音楽を10枚。


某国の暴動映像に腹が立ち、しばらく黒を着るのは止めようと誓う。
アナキズムの象徴であり、全ての色の混ざった究極の色でもある黒。
ああいう馬鹿騒ぎの好きな方々や犯罪者は、黒の着用を禁止すべきである。

ジャケットが黒、楽曲が暗く黒い、音楽性が黒い等様々ですが、
ブラックイズビューティフル思想も大嫌いなので黒人音楽は避けましょう。
黒旗を振るからには、せめてこの程度の覚悟が欲しいのですが。

1.『PARIGI-LISBONA』AREA

クランプスから出ている、5人体制末期のライブ盤。
超絶技巧うんぬんよりも、アナーキーな熱気の横溢した演奏を愛したい。
国も人種も政治も宗教も飛び越えた思想としての音楽、それを感じたい。

2.『So Far』 FAUST

ファーストから一変し楽曲志向となった側面の感じられる、黒ジャケの大名盤。
1曲目と『No Harm』が有名ですが『I've Got My Car and My TV』を推薦。
ヘンリーカウやサムラママスマンナにも通じるユーモアが奈落に誘う。

3.『Turn it over』Tony Williams Lifetime

黒人メンバー2名いるけど許して。これも黒ジャケでございます。
音質最悪で演奏最高という名盤の最右翼。初期2枚をデジタルリマスターしてよ。
マイルスというブラックホールから離れようと足掻くトニーの生んだ傑作です。

4.『The Sporting Life』Diamanda Galás & John Paul Jones

ギャラスといえば『The Divine Punishment』『Saint of the Pit』ですが、
このアルバムも名作。ギャラスもジョンジーもある意味、黒が似合う。
その黒は、何もかも混ぜて漆黒を創り出そうとする精神の証では。

5.『悲翼記』滲有無(灰野敬二)

灰野さんのアルバムならどれを選んでも黒!といって差し支えないでしょう。
滲有無はエレクトリック・サイケデリック志向の一人ユニットが基本。
中世ヨーロッパのキリスト教音楽を好む方ならぜひ、ご一聴を。

6.『Ege Bamyasi』CAN

彼らのアルバムも黒が似合う。むしろムーニー脱退後の第二期以降が。
これは『Furure Days』ほど突き抜ける前、ダモさんがアクティブだった時期。
ホルガーシューカイがエディット概念を持ち込む以前のCANが好きだなー。

7.『Zero Tolerance for Silence』Pat Metheny

メセニー大嫌いな私が、リリース直後に知人に聴かされ、一発で気に入った。
饒舌なフリーインプロだが全く嫌味がなく、内的必然性が凄く感じられた。
ベイリーやオーネットと共演するくらいの人ですもの、さもあらん。

8.『Fusion』Jimmy Giuffre 3

今はECMから『Jimmy Giuffre 3, 1961』としてリイシュー盤が出てます。
ポール・ブレイとスティーブ・スワロー参加。即興志向の演奏家は必聴。
1961年にこんな物凄い即興演奏を構築したジュフリーは大偉人です。

9.『天界のペルソナ』静香

2010年に他界した静香のグループの1st、PSFレーベルを代表する一人。
夫は三浦真樹、ゲストに水谷孝を迎えたこともある、ラリーズに近い方。
『終わりのない夢』で検索すれば生前のラストライブ映像が観られます。

10.『F# A# ∞』God speed You! Black Emperor

リリース直後に知人のスタジオで聴かせてもらい感心した1枚。
その後70年代後半の暴走族の話になり、大晦日の深夜に江の島で見た、
宇梶氏の率いる黒帝の大パレードは格好良かったという話に。ははは。

黒は暴力とも犯罪とも無縁な決意表明の色であってほしいけど、
なかなかそうならない。絶望や虚無と結びつけるせいでしょうか。
メタリカもプリンスも、黒の本質を理解してたんだと思います。

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