お彼岸について⑫
- カテゴリ:日記
- 2026/09/09 02:28:54
▼お彼岸にやってはいけないことは?
「お彼岸の期間中に結婚式を挙げてもいいの?」「お見舞いは行っても大丈夫?」といった、「やってはいけないこと」に関する不安もよく耳にします。
「喪中」やお盆と混同して、様々なタブーがあるのではないかと心配になる方も多いようです。
結論から申し上げますと、仏教の教義上、お彼岸に「やってはいけないこと」は原則として存在しません。
お彼岸は、六波羅蜜を実践し、善い行い(功徳)を積むべき期間です。ご先祖様に見守られながら、新しいことを始めたり、お祝い事をしたりするのは、むしろ素晴らしいことだとも捉えられます。
引っ越し、納車、結婚式、開業など、新しいスタートを切るのに「縁起が悪い」ということは決してありません。
ただし、社会的なマナーや「世間体」、あるいは相手の受け止め方への配慮は必要です。
お見舞いについて:
「死」や「供養」を強く連想させるお彼岸の時期に、病気や怪我で入院している人を訪ねることは、「死に引き寄せる」「縁起でもない」と受け取られてしまうリスクがあります。相手やそのご家族が気にされる可能性があるので、緊急でない限り、お彼岸の期間を外すのが大人のマナーとされています。
結婚式などの慶事の招待:
開催すること自体は問題ありませんが、ゲストを招待する場合に配慮が必要です。お彼岸は、多くの方がお墓参りや法要で忙しくされている時期です。また、年配の方の中には「お彼岸にお祝い事なんて」と抵抗感を持つ方もいらっしゃいます。日程を決める際は、中日(お彼岸のど真ん中)を避けるなどの気遣いがあると良いでしょう。
また、「お彼岸に水辺に行くと霊に引っ張られる」という言い伝えを聞いたことがある方もいるかもしれません。辞書、百科事典
これは、お盆の時期とも混同されがちですが、基本的には水難事故への戒めや、妖怪伝承と結びついた迷信の類です。
春先や秋口は水温が低く、急な天候変化も起きやすい時期です。「危ないから水辺で遊ぶな」という先人の教訓が、霊的な怖さと結びついて伝わったものと考えられます。
あまり神経質になりすぎず、安全に配慮しながら、ご先祖様に感謝する気持ちを大切に過ごせば何も問題はありません。
▼お彼岸とは?わかりやすく総まとめとは?
長くなりましたが、お彼岸について、意味や由来、具体的な過ごし方まで詳しくお話ししてきました。最後に、今回のポイントをもう一度振り返ってみましょう。
・お彼岸は、春分・秋分を中日とした7日間。あの世とこの世が最も近づき、想いが通じる期間。
・お盆のような「お迎え」ではなく、こちらから想いを届ける「送念」と、自分自身を磨く「修行」の時。
・お墓参りの際は、掃除をして手を合わせ、お供え物は動物被害を防ぐため必ず持ち帰るのがマナー。
・春は「ぼたもち」、秋は「おはぎ」。呼び名は違うけれど、季節を感じながら美味しくいただきましょう。
・特別な儀式よりも、「親切にする(布施)」「感謝する」「ルールを守る」といった六波羅蜜の心を、少しでも意識して生活することが大切。
・お彼岸は、忙しい日常の中でふと立ち止まり、「今の自分があるのは、命を繋いでくれたご先祖様のおかげだ」と再確認できる貴重な機会です。そして、「また明日から頑張ろう」と心をリセットするタイミングでもあります。
形式にとらわれすぎて難しく考える必要はありません。晴れた日には、ぜひおはぎや季節のお花を持って、ご家族でお墓参りに出かけてみてください。スピリチュアリティ
そして、お墓の前で、あるいはご自宅の仏壇の前で、ご先祖様に「おかげさまで、みんな元気にしています」と、心の中で話しかけてみてください。きっと、温かい気持ちになれるはずですよ。
























