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クリパッカーーーーん。秋の味覚。

ホームセンターで買った苗を育てて早数年。桃栗三年とはいうけど、確かに三年くらいたった今年、ようやく栗の実が、開いた状態で収穫できた。たった二粒だけど。


今まで未熟だった栗。
 これまでも、毎年秋になるとそれなりにイガイガをつけていた栗の木。そしてイガイガボールが地面に落ちてくるので、それを拾って、苦労してそのイガイガの中から、あれやこれやして、栗の実を取り出して、食べれそうなものを食べていた。でも、育てはじめの未熟な栗の木には、食べられる栗というのは、ほぼなかった。あっても、味わうなんていうしろものじゃなかった。苦労してトゲにさされながら、たべられたもんじゃなかった、栗の実と格闘していた日々だった。


栗ぱっかーーーーーん=食べていいよサイン
 栗の実というのは、イガイガの中にあるのが普通だと思っていた。しかし今年は、天候に恵まれ、ついにようやく、念願の栗の完熟した実がみのるようになった。完熟した栗は、イガイガが完全にパッカーンしており、中の栗が、丸見えだった。今年初めて、そんな栗パッカーンな姿を目の当たりにして「あ、これが、栗の食べていいよサインなのか」と、衝撃を受けた。今まで手袋したりゴム長靴でふんづけたり、トゲの痛みに耐えながら、苦労して栗を食べるのが、栗の食べ方なのかと思っていた。違った。「美味しい栗の実は、何もしてなくても自然にイガから出てくる」こっちがイガイガ対策するまでもない。大粒で、中にたっぷり実がつまった、美味しい美味しい甘い栗、それは、人間が必死こいてあくせく苦労してトゲを抜く必要なんて、なかったのだ。美味しい成熟した、完ぺきな甘い栗は、どこにだしても美味しいと言われる最高の栗は、人間に痛い思いをさせない栗だった。今まで「美味しい栗にはとげがあるんだ~」っておもって、栗の野郎のトゲ攻撃に耐えて、刺してくる痛みに耐えて、そしてやっと、美味しい栗を食べれるんだ!って思ってた。違った。「美味しい栗は人間にめっちゃパッカーんって開いてる」「何もしなくても、トゲの服自分から脱ぐ」というのが、美味しい栗だった。なんか苦労しただけ美味しいのがある、みたいじゃなくて、美味しければ美味しい程、苦労しなくていいのが、美味しい栗だった。なんか、労働大好き日本人の感性を不貞腐れさせそうな、苦労と美味しさが比例しないのが、栗の実だった。

超、美味、しい
 人間の手をわずらわさせない、トゲ外す苦労なんて全くさせない、丸くて大きな栗。これがなんておいしいんだろう…。芋とも違う、ナッツとも違う。栗の自然の甘さ、ナッツのような香ばしさ。食べるなら、トゲトゲしてる栗じゃない。「もう完全にあなたに全部見せてます」って、完全にこっちに姿をぱっかーーーーーんして大開きも大開きの、完全に開いた栗である。なんで今まで、固くて痛くて頑丈なトゲの服に身を包んだ、食べられない不味い栗を食べようとしていたんだろう??????

食べるなら、完全にパッカーーーーーーーーーーーンしてる栗に限る。そう確信した、家庭菜園初めて十年目の私の感想だった。

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