ヒツジグサ
- カテゴリ:レジャー/旅行
- 2026/08/25 16:23:19
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【ヒツジグサ】 未草 Nymphaea tetragona Georgi
pygmy water lily
dwarf water lily
☆ヒツジグサは、スイレン目スイレン科スイレン属に属する、
多年生の水草の1種です。
<概要>
〇ヒツジグサ
@浮葉植物
浅い池等に生える多年草で雌雄同株(しゆうどうしゅ)です。
ヒツジグサは水草の一種で、
水底の土中に根を張って、水面に葉を浮かべる浮は植物で、
日本に自生する唯一のスイレン(睡蓮)です。
★ヒツジグサが浅い池や湿原に生える多年草で、
しかも、雌雄同株(1つの花に雄蕊や雌蕊をもつ)である理由
「水辺という受粉者が乏しい環境で、確実に繁殖する為」が最も大きいです。
□ヒツジグサが浅い池の多年草になる理由
◆浅い池は光が届きやすく、光合成に有利
水面に葉を浮かべるスイレン類にとって最適な環境です。
◇水深が深いと根が届かず、栄養塩も乏しい
湿原や池や沼の浅い泥底は栄養があり、根茎を伸ばしやすいです。
▲湿原や池、沼の浅い泥底が栄養豊富で、根茎(地下茎)がよく伸びる理由
有機物が分解しきらず、蓄積する為の栄養塩(NやP、TOC)が高いことと、
水分が常に飽和していて、通気性が低く、
地下茎が横方向に伸びやすい物理環境が整っている為です。
▽栄養が豊富になる理由
1、有機物の堆積
浅い湖沼や湿原の泥底は魚類の排泄物や水生植物の枯死体、
陸生植物の流入物、植物プランクトンの死骸等が、
分解しきらずに堆積して、
これらは窒素やリン、有機炭素(TOC)を多く含みまして、
泥底の栄養塩濃度を高めます。
2、分解速度が遅い(嫌気的環境)
湿原や池の浅い泥底は水で飽和し、酸素が乏しい為、
分解が遅く、栄養が流出せず、蓄積し続ける特徴がありまして、
尾瀬の泥炭が年間0、7~0、8mmしか増えないという例は、
分解が極めて遅いことを示しています。
▼根茎が伸びやすい理由
1、柔らかい泥質で物理的抵抗が小さい
泥底は含水率が高く、粒子が細かく、柔らかい為、
地下茎が横方向に伸びる際の抵抗が小さく、
抽水植物(ガマやヨシ等)は地下茎を横に伸ばして、
新芽を出す戦略を持ちまして、泥底はその展開に適しています。
2、栄養塩が根圏(こんけん)に集中している
浅い泥底は窒素やリンが高く、
植物は根茎の先端に栄養を効率的に供給出来まして、
水深が浅い程、光環境も良く、
地下茎から新芽を出すメリットが増えて、
例えばですが、Vallisheria等の沈水植物は、
浅い泥底で成長が早いです。
3、常に湿潤で乾燥ストレスが無い
湿原の泥底は地下水位が高く、根茎が乾燥するリスクがほぼゼロで、
地下茎は乾燥に弱い為、湿潤環境は伸長に最適です。
4、嫌気的で競争が限定される
酸素が乏しい泥底では、好気性の根を持つ植物は生育しにくく、
地下茎で横展開する湿地植物が競争上ですが有利になります。
◇多年草であることの利点
冬は根茎で休眠しまして、翌年又水面に葉を展開出来ます。
そして、水辺は増水や渇水がある等、環境変動が大きい為、
多年生で生存を安定化することが出来ます。
■ヒツジグサが雌雄同株(両性花)である理由
◇水辺は受粉者が少ない為、確実に繁殖する必要がある
池や湿原は風が弱く、昆虫も限定的で、受粉者に頼ると繁殖が不安定の為、
自家受粉も可能な両性花は確実に種子を残すことが出来ます。
◆水面に咲く花は訪花昆虫が限られる
水面近くに咲く為、ハナバチ類の訪花が少なく、
又、小型の甲虫やハナムグリ等が主ですが、数は少ないです。
さらに、雄蕊と雌蕊を同じ花に持つことで、受粉性効率を上げます。
◇スイレン属は世界的に両性花が基本形
Nymphaea属の多くが両性花で、
水生植物の進化的戦略として、受粉者依存を減らす方向が強いです。
@日本でスイレンといえば、スイレン属に分類される植物の総称
元来スイレンとは中国におけるヒツジグサの呼称(漢名)で、
具体的には外国産のもの及びその園芸品種を指しまして、
日本の在来種という特殊な立場にあるヒツジグサは、
スイレンとは呼ばず、独立させてヒツジグサと呼び分けるのが普通です。
@名前の由来
未の刻に花を咲かせることに由来しまして、
未の刻とは14時を中心としたその前後各1時間をいいます。
古い時間表記では、13時から15時の間を大らかに指します。
スイレンの花は午前中に咲いて、ヒツジグサは午後に咲くという違いがあり、
神奈川県内では川崎市と横浜市で採取された古い標本が残っていまして、
足柄下郡箱根町仙石原に記録がありますが、
戦後の高度経済成長期(1954年頃)に絶滅しました。
@花
一つの花はおよそ3日で寿命を迎えて水中に没しまして、
花はスイレンにしては小さく、花径は萼片を含めて約5cmで、
花を浮かべる為に水面に広がっています。
萼片は4枚、その内側に白色の花弁が10枚程度ありまして、
スイレンにしては花弁の枚数が少なく、花色は白色のみで、
赤色品種等はありません。
@実
花は咲き終わりますと水中に没して硬くなり、実を結びます。
又、根茎で増えることが出来ない代わりによく種子を作りまして、
不稔(ふねん)に終わった実は腐って溶けてしまいます。
問題 宮城県の〇〇温泉郷周辺の山麓池沼に、ヒツジグサが自生していますが、
〇〇に入る地域名を教えてください。
〇〇〇温泉郷周辺の山麓池沼
〇〇火山群の地形で、山麓に小規模な池沼が点在しています。
ここには湿地植物の多様性が高く、ヒツジグサの生育可能性が高いです。
1、鳴子(なるこ)
2、作並(さくなみ)
3、青根(あおね)
ヒント・・・〇潟沼(かたぬま)
潟沼への最寄り駅はJR陸羽東線の〇〇温泉駅で、
駅から潟沼までは徒歩約40~50分又は車で約10分です。
潟沼は〇〇火山群の火口湖で、湖畔の浅い入り江や湿地状の部分に、
ヒツジグサの自生が記録されています。
水深は場所によって浅く、
浮葉植物のコウホネやガガブタ等と共存する、
典型的なヒツジグサの生育環境が揃っています。
@〇〇温泉郷
宮城県大崎市にある、〇〇温泉、東〇〇温泉、川渡温泉、
中山平温泉、鬼首(おにこうべ)の5つの総称で、
約1000年の歴史と日本有数の泉質の多様性を持つ、
東北屈指の温泉郷です。
お分かりの方は数字もしくは〇〇に入る地域名をよろしくお願いします。



























