Nicotto Town ニコッとタウン

スマホ版あります♪



小暑2026③

*東日本大震災以降注目が高まったソフト面の強化

このようなハード面の備えはもちろん重要なのですが、東日本大震災以降のトレンドはハードよりはむしろソフト面にあります。ソフトとは要するに、今回の主題である住まいや暮らしにおける災害への心構えです。

例えば、室内に大きな家具を置かない、あるいは地震の揺れによっても動かないよう固定をしておくことがあげられます。家具が倒れてこなければ、ケガをする可能性が低くなり、避難しやすくなるからです。同様なものにガラスの飛散防止もあります。

避難に必要な身の回りのものを、いつでも取り出せる場所、つまりどこにあるのか分かりやすい場所に置いておくことも防災ソフトの一つです。そのためには、収納を工夫する必要もあり、近年、様々な工夫が見られるようになりました。これらは、住まいづくりにおいてはじめから計画しておくのが一番ですが、皆さんがお住まいの賃貸住宅を含めた既存の住宅でも工夫することによって実現できます。実践されてみてはいかがでしょうか。

もっとも、予め災害対策と収納を両立した設えであっても、問題意識がないとうまく活用できません。日頃からの「心構え」が大切というわけです。ちなみに、私は取材道具一式を入れて普段持ち歩いているカバンの中に、ペットボトル入りの水や軍手などを入れて、最低限の備えとしています。

これは、同時に住まいの中に食料や飲み水など必要不可欠なものを保管し、使いやすくするもので、収納と防災の両方を考慮した暮らしを常に行う工夫です。これらにより、避難生活を短くでき、復興・復旧のへの取り組みをしやすくできるわけです。

*災害支援を経験した人の方が防災意識が高い!?

最後に、住まいや暮らしにおける防災の心構えに関連する調査発表をご紹介します。積水ハウスが2017年8月10日に発表した「防災についての意識調査」では、 「震災時に支援した」人は住まいの災害対策も実践傾向 震災への関わりによって防災意識や対策状況に大きな差」と指摘しています。詳細は以下の通りです。


「直接被災した人」「間接的に被災した人」「支援をした人」「全く関わらなかった人」という四つのグループにわけて災害対策の実践状況を比較すると、「支援をした人」が他のグループの人よりも住まいの防災について具体的に行動している傾向となったそうです。行動しているということは、意識が高いということなのだと思われます。


「支援した人」は、東日本大震災や熊本地震などの被災地にボランティアで足を運んだ人だけでなく、被災地の商品を購入した人も含まれているとのこと。前者は距離や時間の問題があって誰でもできることではありませんが、後者は比較的やりやすいことといえるのではないでしょうか。

被災地の復興には息の長い支援が必要と言われますが、物品購入などを通じ、私たちは息の長い、無理のない範囲の防災の心構えをすることが必要なのではないかと、この調査結果から感じられます。

現在、東日本大震災の被災地には、震災当時の出来事について学べる施設ができており、観光客も気軽に訪れることができるようになっています(例:石巻市復興まちづくり情報交流館 中央館)。そんな場所を訪れてみるのも防災の心構えを強くする契機になるのではないでしょうか。
 
過半数が防災の日とその由来を知らない…
調査ではこのほか、前述の「防災の日」について、「日にちも由来も知らない」(38.3%)、「防災の日があることを知らない」(14.2%)と合わせ、過半数が防災の日について知らないことも指摘されていました。

今更、強調することではないでしょうが、南海トラフ地震などいつ発生してもおかしくは内状況といわれています。また、地球温暖化の影響から、台風の大型化や集中豪雨の被害も懸念されます。

この記事を読んでいただいた皆さんは、これを契機に家族で住まいと暮らしの防災のあり方を話し合ってみてはいかがでしょうか。例えば、避難時にどのように行動するのか、どこに避難するようにしておくかなど、家族の中に共通認識があれば、万が一の際にも安心感が増します。

地域の方々との交流を常に図っておくことも、万が一の際に心強いはず。一人ひとりが防災の心構えを強めておくことが、災害時に我が身と家族を守る最大の備えになるに違いありません。防災の日と防災週間に合わせ、由来を含め、防災について改めて考えてみられてはいかがでしょうか。

#日記広場:日記




Copyright © 2026 SMILE-LAB Co., Ltd. All Rights Reserved.