嘘の陰影
- カテゴリ:自作小説
- 2026/05/21 14:03:39
第二十四章
私は夕飯に取り掛かり始めていた。…今日はカレーにしよう…そんな事を思いながら、野菜を切り始めていた。佑真はスマホと睨めっこをしていた。…もう佑真が嫌な思いをしないと良いな、何て思いながら刻んだ野菜たちを炒め始めていた。少しばかりしんなりとして来た野菜に肉を加え、更に炒め水を入れ煮込み作業に入った。…ちょっと煙草吸おう…そう思った私は佑真の正面に座り、煙草へと火を点けた。…「佑真?スマホ、どんな感じ?」と私は彼へと声を掛けた。…
「おっ、優美良い感じに進んでる」…「そっか、良かった」私は煙草を深く吸い込み、時間を掛けて煙を吐き出した。…「ちょっと集中したな…俺も煙草吸お」と彼は煙草を取り出し、火を点けた。…「ふぅ…スマホの買い替えって大変だよな、割と…ははは」と彼は笑い、…「優美、夕飯の準備一緒に出来なくてごめんな?」と私へと声を掛けてくれていた。…「大丈夫だよ…佑真はスマホに集中してて」と私は答えた。…「優美、今日はありがとな…すげー助かった」…「当たり前の事だよ」…「優美が怒ってんの初めて見た…」…「引いた?」私は笑いながら彼へと聞いた。…「いや、俺の為に怒ってくれてんのがすげー嬉しくて…何かカッコよくてさ…」…「引くってより惚れ直したってのがでけーかも…」そう言って彼も笑っていた。…「そう?ありがと」そう私は彼へと返し、二人で笑い合った。煙草もそろそろ吸い終わる頃、…「さぁてと、私は夕飯作ってこようかな」そう言い、席を立った所で彼は私の腕を取り引き寄せ、キスをした。…「優美…好きだ」…「なぁに、照れるよ…ふふふ」そんな会話を交わし、…「私も佑真好きだよ」と、私も彼にキスをした。…「ご飯作って来るから、スマホの移行頑張って」そう伝えると彼はふわっと笑い、「さんきゅ、頑張るわ」そう答えた。


























