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湿気対策について⑬

*冷房不要論

現在の住宅が、高断熱・高気密で、強制換気を求める方向にあることは認めます。ただ、日本は、昔から暑いときには汗をかいて、浴衣で過ごすのが本来の生活でした。窓を閉めてクーラーを動かして、外の室外機で排熱をするという生活が本当にしたかったのか、ということを強く訴えたいですね。いわば冷房不要論です。

私は26年間、名古屋の自宅でも研究室でもクーラーを使っていません。あまりに暑くてどうにもならないときは、扇風機の後ろから霧吹きをして涼をとって過ごしました。

暖房も最小限のホットカーペットしかありませんが、集合住宅なので周りの家から熱が伝わってきます。茨城県のつくばに住んでいたときも同じように暖房を入れずにいたら、遊びに来た子供の友達が皆、風邪をひいて「辻本の家には行くな」と寄りつかなくなりました。「これではまずい」と思い買ったのが火鉢です。最初は、一酸化炭素中毒が恐くて、子供たちも嫌がっていたけれど、次の年はみんな火鉢が大好きになりました。火鉢はいいですよ。でも肝心の炭がだんだん買えなくなってきた。バーベキュー用の炭では、質が悪いため煙が出るし、臭いが強くてだめなんです。ちゃんと里山で作っていたような炭でなくては利用に耐えないのです。

私自身は、家族も含めてずっとそんな生活をしています。

これからは、なごミストを住宅の軒先につけてミストで気温を下げ、さらに打ち水も併用して、少し暑い環境で夏を我慢していただく。そうすれば、クーラーの排熱でまわりに迷惑をかけることもなくなり、さわやかさをわかち合いながら窓を開けて暮らすことが、環境への負荷を増やさずに実現できます。

窓を閉め切ってクーラーを使うのではなく、みんなでなごミストを使ったら、涼しさをわかち合えるし、窓が開けられるんですよ。

極言すれば、なごミストは、生き方を変える技術と言ってよいかもしれません。

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